| いずれも求人の条件はかなりハードルが高いようだ |
さて、時々気になってチェックしているのが「スーパーカーメーカー(日本法人ではなく本社)はどんな職種を募集しているのか」。
ぼく自身が求職活動を行うわけではないものの、募集している職種から何か見えてくるものがあるんじゃないか、と考えているわけですね。
まずランボルギーニが現在募集しているのは「コネクティビティ・バックエンド・デベロッパー・エンジニア」。
これは車両のインターフェースそしてコネクティビティ分野にかかわる開発を行うものだとされています。
そのほかは「ペイント&PVCアプリケーション・スペシャリスト」という生産部門、そして「ロジスティクス・プロセス・プランナー」という物流部門の合計3つ。
それぞれに必要なスキルや資格が明記されており、ペイント&PVCアプリケーション・スペシャリストだと「工業大学卒」「塗装工程での最低5年の経験」「ペイントアプリケーションシステムの知識」「自動塗装そして自動車の塗装についての知識」「分析能力「流暢な英語とイタリア語、あとはドイツ語も」「チーム力」「コミュニケーションスキル」といったところが必須だとされています。※ドイツ語が要求されるということは、親会社であるフォルクスワーゲンとなんらかのやり取りを行うということになりそう
フェラーリだとこういった職種を募集中
そして次はフェラーリ。
募集しているのは下記のとおりで、勤務地はすべてマラネロとなっています。
・ICTビジネスアナリスト
・ソリューションアーキテクト
・マヌファクチャリングエンジニア
・マニュファクチャリングインターンシップ
・シニアプロジェクト・ファンクショナル・セーフティエンジニア
・エンジニアリングインターンシップ
・バイヤー
これらについても必要なスキルと資格が定められ、ICTビジネスアナリストだと、「エンジニアリング、経済ほか関連分野の修士または学士」「自動車や製造業における5年以上の経験」「英語とイタリア語」が要求されています。
なお、インターンシップの場合はスキルや資格よりも情熱が重要視され、ただしマイクロソフトのオフィス系(ワード、エクセル、パワーポイント、アウトルック)ソフトウェアの操作、英語とイタリア語に長けている必要がある、とのこと。
マクラーレンは大量に求職中
なお、危機が報じられて従業員の相当数を解雇せざるをえなくなったというマクラーレンですが、意外にも積極的に求人を展開しており、以下を含む25もの職種を募集中です。
・購買マネージャー(エレクトリックパワートレーン)
・コマーシャルマネージャー
・ロジスティクスシフトマネージャー
・シニアボディエレクトロニクスエンジニア
・エレクトリカルデザインエンジニア
・リードタイヤエンジニア
・チーフプラットフォームエンジニア(HVバッテリー)
これらのほかにインターンシップも受け付けており、2年契約にてマクラーレンが「才能を伸ばすのに全力を尽くしてくれる」模様。
なお、勤務地はすべて英国ウォーキング、そして乗用車部門のほか、レース部門での求人も出されています。
全般的には「エレクトリック関連」の求人が目立つようですね。
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アストンマーティンはデザイナーを募集中
そしてマクラーレン同様、危機が報じられているアストンマーティン。
現在募集している職種は3つで、「カラー&トリムデザイナー」「ファイナンシャルアナリスト」「シニアマネージャー(国際貿易と通関)」。
デザイナーを募集する例はなかなか珍しく、これはブランドのフィロソフィや世界を取り巻く環境に沿ったボディカラー、インテリアカラー、素材を選択しブランド価値を向上させる、という仕事が期待されているようです。
この職種にて要求される条件は「自動車業界での経験」「とくにインテリアトリムのデザインや素材の知識」「プロジェクトのマネジメント能力、他者に良い影響を与えること」「組織力」「自信をモチベートできる能力」。
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ポルシェは591もの職種にて求人展開中
そして最後はポルシェ。
さすがに多数の車種を抱えるだけあって求人も多く、現在591(うち492件がドイツ)登録されています。
対象地域も全世界に渡り、仕事のレベルも「インターン」から「マネージメント」まで様々。
さらには製造部門、研究開発部門、ファイナンシャル部門等、多種多様な求人が見られるものの、今のところ「日本」での求人は出ていないようですね(ただし中国の求人は6件あり、中国での開発を強化するであることも伺える)。
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参照:Lamborghini, Ferrari, McLaren, Astonmartin, Porsche