| このローライダー風カスタムは今見るとむしろ新鮮だ |
さて、フェラーリF40といえばもはや伝説になってしまったスーパーカーですが、そのフェラーリF40を「1970年代後半に流行ったローライダー」風にバーチャルカスタムしたアーティストが登場(日本では、1980~1990年代のヒップホップブームとともに流行した)。
その出来栄えは秀逸としか言いようがなく、細部にまでこだわった内容となっています。
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ローライダー風フェラーリF40はこうなっている
そしてこの画像を見るに、まさに「ローライダー」。
リボン付きタイヤにワイヤースポーク風ホイール+ホイールスピナー、もちろん極限までのローダウン。
フロントのホイールハウス後ろ側には「ヒゲ」のようなパーツも装着されています(このパーツの名前や意味も知らないけど、なぜか当時はこういったパーツが装着されていた)。
インテリアも抜かりなく、70年代風の生地が用いられたり、ステアリングホイールが「ラメ」に。
ダッシュボードにはダイヤモンドステッチ、そして立体的な文字のパネル。
このパネルはなんと呼ぶのか知りませんが、ダッシュボードやリヤトレイに取り付けている人を見かけますね(これはそのままヒップホップ系カスタムにも受け継がれたようだ)。
「チェーン」を模したステアリングホイールなんかも人気があったと思います。
エンジンルーム内にもラメ。
それにしても、このペイントのこだわりようには驚かされますね(しかし実際、当時はこういったペイントが多かった)。
ドアのサッシュ、エンジンルーム内のパーツがカーボンファイバー風のテクスチャとなっているのは「今風」で、その対比も面白いと思います。
正直、なかなかにカッコいいんじゃないか?と思います。
「ローライダーマガジン」はいずこに
そしてこちらは「ローライダーマガジン」を意識して作成された一枚。
このローライダーマガジンは日本でも刊行されていて、ハーレーダビッドソン専門誌「VIBES」とともにセクシーなお姉さんを起用した表紙にて知られ、書店の自動車コーナーではひときわ異彩を放っていたことが思い出されます(ぼくは書店パトロールが趣味だった。今ではネットパトロールに変わったけど)。
そしていつしかその表紙も見かけることがなくなり、「休刊したんだろうな」とは考えていたものの、あらためて調べてみると、どうやら2010年6月号でその生涯を閉じたようですね(合掌。ただしVIBESはまだ健在である)。※Googleからエロ判定を受けたので、一部モザイクを入れた画像に差し替えています
アメリカには本当にフェラーリをローライダー風にカスタムした男がいた
ただ、世界は広いもので、当時本当にフェラーリをローライダーにカスタムした人も存在。
その人とはクラシックカーのカスタムや珍車カスタムを得意とするジョージ・バリス氏で、当時(1978年)にフェラーリ308GTSをこんな感じにカスタムしています。
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参考までに、こういった「ローライダー」を意識したわけではないと思われるものの、「ゴールドの外装にブラウンのインテリア」を持つポルシェ959(ポルシェが中東からのオーダーを受けてじきじきに製造した)も存在します。
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