| 安心して欲しい。これはバーチャルでの出来事だ。だがしかし現実世界でこれをやると非難轟々なのは間違いない |
「現実には起こり得ない」からこそボクらはこういったカスタムを見て楽しむことができる
さて、これまでにも「ローライダー風のフェラーリF40」など、様々なバーチャルカスタムを公開してきたアビメレック・デザイン。
現在は数々のこういった「バーチャルカスタム」アーティストが存在しますが、それぞれ作風に特徴があり、「未来風」「架空のグレード」「オフローダー化」「ボディ形状の(クーペからワゴンなど)変更」「エクストリームなチューニング」など様々。
ただ、それらの中でもこのアビメレック・デザインは「もしかしたら、本当に誰かがやってしまうんじゃないか」というような、妙にリアリティのあるデジタルカスタムを得意としています。
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やはり「日本」の文化は大人気
なお、こういった様々なアーティストの中で大人気なテーマが「日本」。
日本の風景、日本のナンバープレート、日本ならではのレーシングカーの(スポンサーカラーの)カラーリングなど様々な要素が取り入れられていますが、これはやはり「ワイルド・スピード」や「リバティウォーク」がその人気を加速させたのかもしれませんね。
そして中でも高い支持を誇るのが「暴走族」というテーマ。
日本特有とも言える「族車」カスタムは欧米で非常に高い人気を誇っているようで、これまでにも族車を日本から輸入したユーチューバー、そして族車カスタムを行うリアルショップ、そしてもちろんレンダリングアーティストも多数存在します(Bousou-Zoku / Bosozokuとして英語圏では知られている)。
そして今回アビメレック・デザインが公開したのが「族車カスタム」のフェラーリF40というワケですね。
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フェラーリF40の暴走族スタイルはこんな感じ
そこでフェラーリF40の暴走族スタイルですが、見事なまでに竹ヤリ出っ歯。
このアビメレックデザインは世界各国の自動車文化に造詣が深いと見え、けっこう「やるな」と思わせるレンダリングを多数作成しています。
ざっとそのカスタムの内容を見てみると、突き出したフロントリップ、そしてオイルクーラーのようなもの、そしてノーズ延長とともに変更されたフロントのポジションランプやイエローのリトラクタブルヘッドライト、フェンダーミラー、前後オーバーフェンダー、サイドステップ、巨大なリアウイングに竹ヤリマフラーなどなど。
なお、こういった暴走族スタイルがいつ頃確立されたのかは定かではなく、ただし1976年に規定されたグループ5(シルエットフォーミュラ/スーパーシルエット)全盛期に登場したという説が有力。
このシルエットフォーミュラというのは、市販車をベースにしなければならないという規定があり、しかしエンジン含む車体構造には大きく手を入れることが可能で、よって外観(シルエット)は市販車(ただしボディに数々の派手なエアロパーツを取り付けている)のイメージを残し、しかし中身はフォーミュラカーのようなスペックということで「シルエットフォーミュラ」と呼ばれることとなったもよう。※リバティーワークスにも、シルエットフォーミュラを題材にした「シルエットワークス」なるシリーズがある
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当時はポルシェ935やBMW 320i、ランチア・ストラトス等の欧州勢に混じってスカイラインやシルビア、セリカといった国産勢も参加していたために大きな話題となっていて、当時から「もしこのクルマがシルエットフォーミュラに参加していたら」というIF設定のプラモデルも存在したり、いつの世もクルマ好きの考えることは変わらないということなのかもしれません。
このフェラーリF40に話をもどすと、日章旗のようなカラーリング(ボディカラーがラメだったらもっと良かったな)が特徴であり、ホイールは超ディープリムに引っ張りやタイヤ(ハの字だったらなお良かった)。
マフラーは「ゴールド」ですが、これは作者のオリジナリティを加えたものだと思われます。
(見る分には)なかなかおもしろいレンダリングであり、今後もアビメレックデザインの作品に期待したいところですね。
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