| ある意味では、フェラーリの歴史が変わる瞬間だと言えるかもしれない |
市場、そして株価の反応は非常に気になる
さて、フェラーリがブランド初のSUV「プロサングエ」の発表を9月13日、中央ヨーロッパ夏時間の午前7時に発表する、とアナウンス。
現時点ではその詳細について公開されていないものの、フェラーリはプロサングエについては「新しいサラブレッド(プロサングエそのものがイタリア語でサラブレッドを意味している)」「フェラーリの歴史の中における新たなゲームチェンジャー」「妥協なく設計された、フェラーリの誇るべき血統〜パフォーマンス、確信、デザイン〜を体現するクルマ」だと表現されています。
フェラーリ・プロサングエについてわかっていることは多くない
なお、このフェラーリ・プロサングエについてわかっていることは多くはなく、「V12エンジン搭載」「ローマっぽいフロント、296GTBっぽいリアを持っている」「一見さんは買えない」「生産数量は制限され、全体の20%以内」。
価格についても当然ながら不明ではあるものの、「4000万円くらい」というのが有力な説となっています(すでに生産枠の転売が出ている)。
搭載されるパワートレインは「V12」ということではあるものの、現時点では電動化されているのかどうかはわからず、しかしフェラーリは以前に「今後発表するモデルはすべて電動化される」ともコメントしているので、ハイブリッド化されている可能性も否定できませんが、その後方針について見直しを行っているような雰囲気も。
よってV12エンジン搭載モデルについては生産量を抑え、全体のC02排出量増加に与えるインパクトも抑えつつ、ほかブランドとの排他性を維持するために自然吸気V12「オンリー」を維持するのかもしれません。
-
フェラーリが新型SUV「プロサングエ」にV12エンジンを搭載すると正式にコメント!「様々な選択肢を試したが、V12以外にはない。このクルマは我々の伝統の子孫なのです」
| フロントエンジン+V12はフェラーリの血統そのもの | まさに「プロサングエ=サラブレッド」の名にふさわしい さて、フェラーリが「プロサングエにはV12エンジンを搭載する」としてティーザー動画を公 ...
続きを見る
購入できるのはフェラーリVIP顧客のみ
そしてこのプロサングエを購入できるのはフェラーリの上位顧客のみだとされ、これはすでに幅広く知られている”事実”でもありますが、つまりフェラーリはプロサングエを利益伸長の有力手段として用いるつもりはなく、つまりポルシェ、アストンマーティンやランボルギーニのように「可能な限り多くの台数を販売し、全体の販売台数の半数を超えるまで」のラインナップに育てるつもりはないもよう。
この理由としてはいくつかが考えられ、大きなものとしては「希少性の維持」。
フェラーリは中古市場、つまり二次流通価格を高値維持を意識していて、その相場を下げる大きな要因=需要を上回る供給を行わないということですね。
その他考えられるのは、やはりSUVが販売台数の多くを占めるようになることで「ブランドイメージが変化」することを恐れているのだと考えられ、よって「全体のうち20%」以上はプロサングエを販売しないという決定を下したのかもしれません。
合わせて読みたい、フェラーリ・プロサングエ関連投稿
-
フェラーリ初のSUV、プロサングエの予想CG登場!クラウン・スポーツと似ていると言われるので両方の画像を並べてみたぞ
| ボクはフェラーリ・プロサングエにはかなりの期待を寄せている(購入権は回ってこないけど) | おそらくは今年最大のインパクトとともに登場することだろう さて、フェラーリはブランド初のSUVとして「プ ...
続きを見る
-
フェラーリは2025年までに販売台数を35%増加させ1.5万台/年を目指すようだ!プロサングエを発売したとしても総数を増やす予定はなく、つまりその生産台数は少なそう
| 多くのスポーツカーメーカーはSUV発売によって生産台数が「倍」になっているが | 合わせてフェラーリは電動化に対して「実は慎重」に進めているもよう さて、フェラーリは先月に新しい中期計画を公表して ...
続きを見る
-
フェラーリが投資家向けイベントにて「プロサングエにはV12エンジン搭載」「販売台数は全体の20%以内」と言及!やはり一見さんに購入は難しそう
| やはり当初のウワサどおり、プロサングエは上位顧客しか購入できないようだ | それにしても、このご時世にV12エンジン搭載のSUVを発売するとは さて、フェラーリは投資家向けのキャピタル・マーケット ...
続きを見る