| ただし50年ぶりのプロトタイプでの復帰ということ、完全自社設計のレーシングカーにて参戦したということを考えると「悪くない」 |
ただしトヨタに対しては2周の「周回遅れ」
さて、フェラーリは今年のル・マン・24時間レースへと50年ぶりに復帰しますが、同時に2023年WEC世界耐久選手権にも参戦することになり、その第一戦であるセブリング1000マイルを3位にてフィニッシュしています。
フェラーリは予選において、50号車を駆るアントニオ・フォッコがポールポジションを獲得してのスタートとなるものの、惜しくもトヨタ勢に逆転されてしまい、しかしデビュー戦としてはまずまずの成果であると考えてよさそうですね。
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フェラーリはレースのハイライトを動画にて公開
そして今回、フェラーリはセブリング1000マイルの決勝の様子を自身のYoutubeチャンネルにて公開していて、そこではいくつかのハイライトが収められることに。
こちらはプジョー9X8をパスする場面ですが、プジョー908はリアウイングがないという非常に珍しいレーシングカーです。
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今年からWECとIMSAとの乗り入れが可能となったため、WECにはIMSAとの共通のスペックを持つLMDhマシンの参戦が可能となり、そのためポルシェやキャデラックが(LMDh規定にて)参戦し、これまでにない熾烈な争いを繰り広げることとなったわけですが、そんな中、フェラーリはLMDh規定を使用せず、つまり既存今ストラクターのシャシーを使用せず全て自前で設計・製作した車体を用いています。
さらに「50年ぶりのプロトタイプ」復帰ということでその戦闘力や耐久性については不安が多く、しかし今回の予選のタイム、そして決勝戦で見せた安定感を見るに、今後大きな期待が可能であると考えて良さそうですね。
セブリング1000マイルの決勝はこんな結果だった
そこで今回のセブリング1000マイルの決勝をざっと記してみると、ハイパーカークラスだと以下の通り(順位は”ハイパーカークラスのみ”)。
昨年王者のトヨタはその貫禄を見せつけてワンツーフィニッシュを飾っており、3位のフェラーリを2周の「周回遅れ」としています。
- トヨタGAZOO Racing(7号車)
- トヨタGAZOO Racing(8号車)
- フェラーリAFコルセ(50号車)
- キャデラックレーシング(2号車)
- ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(5号車)
- ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ(6号車)
- フェラーリAFコルセ(51号車)
- フロイド・ヴァンウォール・レーシング(4号車)
- プジョー・トタル・エナジーズ(93号車)
- プジョー・トタル・エナジーズ(94号車)
- グリッケンハウス・レーシング(708号車)
フェラーリが公開したセブリング1000マイルの決勝ハイライト動画はこちら
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