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ハリケーンで破壊された納屋から発見されたフェラーリ20台が競売に!あまりに痛々しい姿なるも512BB、ディーノ、テスタロッサなど「見つかった状態のまま」競売に

2023/06/13

ハリケーンで破壊された納屋から発見されたフェラーリ20台が競売に!あまりに痛々しい姿なるも512BB、ディーノ、テスタロッサなど「見つかった状態のまま」競売に

| どういった経緯でこれら希少なフェラーリがずっと保管されていたのか、そしてなぜ発見後19年が経過してオークションにかけられたのか等ナゾが多い |

中には「非常に」珍しいフェラーリも含まれる

さて、先日お伝えした「ハリケーンで納屋が吹き飛ばされたことで発見された希少なフェラーリたちがオークションに出品される」という案件。

これについてもう少し他の車輌の情報をお伝えしたいと思いますが、それに先立ち概要をおさらいしておくと、2004年にフロリダを襲ったハリケーン「シャーリー」が該当の納屋の上モノを破壊してしまい、そこに十数年間保管されていたフェラーリ約20台が衆目にさらされることになった、という流れを持っています。

ただ、これら20台のフェラーリはその後インディアナ州へと移され、そこで今までの19年間「手つかず」で放置される事になり、しかしその理由は全くのナゾ(所有権の移転などに時間を要したのかもしれない)。

しかしいずれにせよ、今回ようやくその全てがオークションへと出品されることとなり、中には非常にレアな個体も含まれているとされ、世界中からの注目を浴びているわけですね。

合計33年間納屋に放置されていた20台のフェラーリが競売に登場!ハリケーンが納屋に直撃し吹き飛んだことから収蔵されていたフェラーリが偶然見つかる
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納屋から見つかったのはこんなフェラーリたち

そしてまずは1969年製のフェラーリ365GT 2+2。

イタリア・ヴェローナに新車で納車され、1979年4月以降はずっとオーナーが変わっていない個体だと紹介されていますが、見ての通り「破壊された納屋の構造材の直撃」を受けたようで、ルーフが大きく破損しています。

フェラーリ365GT 2+2は1967年のパリ・サロンで発表され、当時のフェラーリにとって最大かつ最も豪華なモデルであり、世の中で高まりつつあった「4人乗りのグランドツアラー」という需要に対応した一台。

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そしてフェラーリ初のグランドツアラーとして、パワーステアリング、ブレーキ、ウィンドウを標準装備し、セルフレベリング独立リアサスペンションを採用するなど高い先進性を持ち、4.4リッターV型12気筒エンジン(330馬力)にはウェーバー製キャブレター3基が装着されています。

こういった充実装備に負けず劣らず、内装もまた豪華な仕様を持っており、フルレザー、突き板仕上げのトリムパネル、ウッドリムステアリングホイール、エアコン、ラジオ等を備えるなど、当時としては「画期的な」モデルであったようですね。

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次は1968年製のディーノ206。

エンジン、ギアボックスはナンバーズマッチング(つまり工場出荷時のままで載せ替えられていない)、そしてボディカラーはロッソ・ディーノ、インテリアはマローネとパンノ・グリージョ・クロスという仕様を持つ理想的な一台です。

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1967年から1969年にかけて約153台のみ生産されたオールアルミニウム製ボディワークを持っており、新車登録時から発見時に至るまでの所有権が記録され、フェラーリの歴史家であるマルセル・マッシーニによるレポートも含まれている、とのこと。

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そしてこちらは1971年製の365GTB/4 デイトナ。

ボディカラーはロッソ、インテリアもロッソのコノリーレザーという珍しい組み合わせを持っています。

エンジン、ギアボックスはナンバーズ・マッチング、そしてフェラーリ・デイトナの特徴でもあるセンターロック式クロモドーラ・アロイホイールを装着しています。

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もちろんシートは「デイトナスタイル」。

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さらにもう一台のフェラーリ365GTB/4デイトナ。

1972年のモントリオールオートショーに展示された個体であり、こちらもエンジンとトランスミッションについてナンバーズマッチを維持しています。

エアコン、パワーウインドウ、メーターなどが米国市場仕様となっており、最初に降車されたのはカナダ、そしてナカミチのオーディオシステムが装着されている、とのこと。

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こちらのインテリアはブラックですね。

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エンジン、ギアボックスはナンバーズマッチを維持し、ボディカラーはロッソコルサ、インテリアはタンレザーにブラックインサートという「いかにもフェラーリ」な内外装を持っています。

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全般的に損傷がひどく、よって大規模なレストアが必要かもしれませんね。

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非常に人気の高いフェラーリ512BB(ベルリネッタ・ボクサー)も今回のオークションに登場。

1976年から1981年まで生産された、わずか929台のキャブレター車のうちの1台だとされ、ロッソのボディカラーにブラックのアンダー部(当時はオプションだったらしい)を持ち、さらに内装はタンレザーという非常に「望ましい」個体です。

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こちらはまだ程度が優れる方かもしれません。

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かなりレアな「ボディ下半分がブラックに塗装されていない」フェラーリ512BBがオークションに登場!逆風の時代に登場したため生産台数が少なく、今では「希少車」に
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ある意味ではフェラーリのアイコンとも言えるテスタロッサ。

この個体は最終年式モデルだといい、走行距離は18,876kmにとどまります。

エンジン、ギアボックスはナンバーズマッチ、新車時はフロリダ州フォートローダーデールのシェルトン・スポーツカーに新車で納車されたという記録が残ります。

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なお、この20年間ずっと所有権が移転しておらず、オリジナルのマニュアル、ウィンドウステッカー、セールスインボイス、ツールロールが付属するという個体であり、コレクション価値は非常に高いと言えそうですね。

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参照:RM Sotheby's

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