
Image:Pininfarina
| まさかピニンファリーナが実車を保存していたとは |
情熱と精密さが織りなす時代を超えた対話がここに実現
さて、ピニンファリーナがイタリアにて開催されたクラシックカーイベントにて「フェラーリ ミトス」を展示したとしてその画像を改めて公開。
ちなみにこのフェラーリ・ミトス(Ferrari Mythos)は1989年の東京モーターショーでデビューしたコンセプトカーで、テスタロッサをベースにピニンファリーナが制作したことでも知られています。
フェラーリ ミトスはこんなクルマ
ちなみにこのフェラーリ ミトスは(現行モデルまでを含めたとしても)ぼくがもっとも好きなフェラーリとして絶対王者に君臨しているわけですが、以下のような特徴を持っています。※ぼくは基本的にウェッジシェイプが大好きである
主な特徴と詳細:
- デザイン: イタリアのカロッツェリアであるピニンファリーナ(Pininfarina)による。「ミトス (Mythos)」は「神話」を意味している
- ベース車両: フェラーリ・テスタロッサ (Testarossa)
- エンジン: テスタロッサと同じ4.9リッターのフラット12気筒エンジンを搭載し390馬力を発揮
- トランスミッション: 5速マニュアルギアボックス
- パフォーマンス:
- 車両重量は約1,252 kg
- 最高速度は290 km/h
- 0-100 km/h加速は6.2秒
- アクティブエアロを備える
ボディスタイルはルーフのない「バルケッタ」、そしてボディパネルはカーボンファイバー。
まさに「素材の塊から削り出したかのような」彫刻的なフォルムを持っており、ピニンファリーナ自身も「もっとも称賛されるべきコンセプトカー」と述べており、フェラーリの名を冠したコンセプトカーの歴史の中でも、非常に興味深い一台とされています。
市販化はされませんでしたが、その革新的なデザインは後のフェラーリ車にも影響を与えたと言われており、フェラーリそしてピニンファリーナの歴史に名が刻まれるクルマであることは間違いない、と考えています(ピニンファリーナが保管していたとは知らなかった)。
ピニンファリーナはかく語る
1989年の東京モーターショーで発表されたフェラーリ・ミトスは、ピニンファリーナが手がけた最も大胆で称賛されるコンセプトカーの一つです。彫刻的なフォルム、アクティブ・エアロダイナミクス、そしてオールカーボンファイバー製ボディを備えた先鋭的なバルケッタは、自動車デザインにおける革新を再定義しました。
このデザインの傑作は、活気あふれるサニャ広場の中心、レヴィリアスコ・トリネーゼで開催されたフェスティバル・カー・コンクール・デレガンスで披露されました。この車の存在は、ピニンファリーナとトリノの揺るぎない絆を称えるだけでなく、ミトスが創造性、ビジョン、そしてフェラーリデザインの未来を形作る芸術の、時代を超えた象徴であることを改めて証明するものでもあります。
Pininfarina
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