| イランの会社がムルシエラゴのレプリカを作成。出来栄えは素晴らしいが・・・ |
イランの会社がランボルギーニ・ムルシエラゴの”リバースエンジニアリング”モデルを発表した、との報道。
リバースエンジニアリングとは、すでに存在する技術や製品を解析し、それを自社の製品へと反映させることを主に意味しますが、今回の場合だと「実物のランボルギーニ・ムルシエラゴを仔細に調べ、そのレプリカを作った」ということに。
つまりその技術を取り入れ、もしくは参考にして別のクルマを作ったわけではななく、まんまムルシエラゴを作ってしまった、ということですね。
ランボルギーニに許可はとってあるのか?
今回の報道だと詳細は不明で、わかっているのはおおよそ「イランの会社がこれを作った」「Massoud Moradi氏という人物がこのプロジェクトを」主導したということくらい。
動画だとその発表の様子が収録されているものの、事前に大々的な周知があったようで、とんでもない黒山の人だかりとなっています。
Moradi氏によると、このプロジェクトが始まったのは4年前。
もとはというと「2010年に生産が終了した」ムルシエラゴを復活させようというところからスタートしたようで、ベースとなるシャシーは「ランボルギーニの設計を流用(このあたりがリバースエンジニアリング)」。
よって、開発のための設計やテストを行う時間を省略できた、としています。
見たところは「ほぼ完全にムルシエラゴ(ホイールはオリジナルと相違がある)」。
実際のところサイズも同一で、カーボンなど複合素材を使用しているところも本物のムルシエラゴと同じだそうですが、現実的には本物のランボルギーニ・ムルシエラゴと共有するパーツは一つもない、とのこと。
↓インテリアの雰囲気は「似ている」ものの実際のムルシエラゴとは大きく異なる
ちなみにエンジンはランボルギーニのV12ではなく、かわりに積まれるのはヒュンダイの3.8リッターV6。
出力については公表はなく、しかし「容易に時速280km/hに達する」とのこと(いやいやそれはない!)。
ただ、実際には「最高速テストは行っていない(環境が整っていないため)」とも語っており、このあたりは激しく疑問が残るところ。
そのほか、トランスミッションや駆動方式、車体重量についても公表はナシ、価格についても不明。
なお、Moradi氏はこのクルマを年間50-100台程を製造したいとしており、エンジンについては「より大きな」ものを搭載することも可能だとしています。
もちろんランボルギーニはこれに対して許可を与えていないと思われるため、確実に「生産にこぎつけるのは不可能だろう」と思われるプロジェクトですね。
それでは動画を見てみよう
こちらがそのアンヴェールの様子を収めた動画、「Iranians reveal reverse-engineered Lamborghini Murcielago SV」。
実際にランボルギーニのエンブレムはなく、そこは「逃げ道」なのかもしれません。
VIA:RT-Youtube