| ランボルギーニはウラカンGT3 EVO2を2026年まで供給予定 |
ウラカンSTOのデザインを「逆輸入」?
さて、ランボルギーニのモータースポーツ部門であるスクアドラ・コルセが「ウラカンGT3 EVO2」のティーザー画像をリリース。
ウラカンは2014年にデビューしていますが、それとほぼ同時に発表されたのがワンメイクレース用車両「ウラカン・スーパートロフェオ」、そしてFIAの定めるGT3の規定に則ったレーシングカー「ウラカンGT3」。
ほぼ同時に発表されたところを見ると、ロードバージョンのウラカン、そして競技用モデルは同時に(並行して)設計されたと考えてよく、そしてこれらレーシングバージョンのについてはダラーラが設計に関わった、とアナウンスされています。
ウラカンGT3はこんなクルマ
そしてまずはウラカンGT3を見てみたいと思いますが、これは競技規定に即して後輪駆動化されており、その分車体重量は軽くなって1239キロへ。
ロードバージョンのウラカンに比較するとフロントバンパー、前後フェンダー、リアウイング、リアバンパーなどに相違があり、これらについては(クラッシュした際などに)比較的交換が容易な構造を持っていて、それはもともとのウラカン自体がレースに参戦することを想定した設計を採用していることに起因するとも考えられます。
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その後このウラカンGT3は「GT3 EVO(下の画像)」へと進化し、さらに今回「ウラカンGT3 EVO2」へと進化することになりますが、これはコロナウイルスの流行によって「1年遅れ」のスケジュールなのだそう。
なお、ちょっと面白いのは、今回公開されたティーザー画像に「The STOry continues…」というメッセージが添えられていることで、「ストーリーは続く」という意味はもちろん、「STO」が大文字になっているところを見ると、ウラカンSTOとなんらかのデザイン的関連性があるのかもしれません。
もともと、ウラカンSTO自体がウラカンGT3、そして近縁のウラカンGTDにインスピレーションを得たロードカーですが、そのロードカーのデザインがまたウラカンGT3というレーシングカーにフィードバックされるというのは興味深い事実でもありますね。
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ランボルギーニ・ウラカンGT3 EVO2は「ウラカンGT3 EVO」とは全く異なるクルマに
そしてスクアドラ・コルセを率いるジョルジオ・サンナ氏によると「ウラカンGT3 EVO2は、ウラカンGT3とは全く異なるクルマになる」。
これがメカニズムを指すのかデザインを指すのかはわかりませんが、「ウラカン・スーパトロフェオEVO2」が「ウラカン・スーパートロフェオEVO」とぜんぜん違うデザインを持つことを考慮すると、これはエアロパッケージを指しており、ウラカンGT3 EVO2の外観は、ウラカン・スーパートロフェオEVO2に近くなるのかもしれません。
ちなみにこちらはウラカン・スーパートロフェオEVO2。
今見ると、ウラカン・テクニカを示唆していたということもわかります。
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こちらはウラカン・スーパートロフェオEVO。
リアセクションも結構な相違があって、こちらはウラカン・スーパートロフェオEVO2。
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ウラカン・スーパートロフェオEVOはこんな感じ。
これらの変化を見ると、ウラカンGT3 EVO2は「ウラカン・スーパートロフェオEVO2」のようにコンパクトなヘッドライトやテールランプ、シアンのようなフロント、そしてカウンタックのようなリアの造形を持つことになるのかもしれません(ただ、ティーザー画像のヘッドライトは現行ウラカンGT3 EVOと共通のようにも見える)。
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参照:Sportscar365