| 現在中国はランボルギーニにとって二番目に大きな市場でもある |
ウラカン・テクニカ、ウルス・ペルフォルマンテも華を添える
さて、ランボルギーニが上海モーターショーに出展し、アジアパシフィック地域においてはじめてV12スーパーカー、レヴエルトをデビューさせたと発表。
ランボルギーニの会長兼CEO、ステファン・ヴィンケルマン氏は「この重要なモーターショーにおいて、私たちの最新の成果を発表できることを嬉しく思っています。ランボルギーニは、2022年に納車台数、売上高、収益性の面で最高の業績を達成しました。これにより、今年60周年を迎え、今後5年間で19億ユーロの投資を行うディレッツォーネ・コル・タウリ・プログラムの第2段階を開始し、カーボンフットプリントの削減、財務パフォーマンスの向上、ブランド価値の向上など、より持続可能な未来へ導くための正しい軌道に乗ることができました」とコメント。
なお、現在中国はランボルギーニにとって北米に次ぐ第二の市場に成長しており、文字通りの「非常に」重要な市場となっています(長らく日本がランボルギーニにとって二番目の市場であったが、ウルス発売以降、他の国が伸びている)。
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ステファン・ヴィンケルマンCEOはかく語る
さらにステファン・ヴィンケルマンCEOは、世界第2位の単一市場である中国市場の重要性について「中国市場における私たちの献身は揺るぎないものであり、拡張されたディーラーネットワークと多様な体験によって、私たちの存在を拡大し続けていきます。上海モーターショーでのレヴエルト(アジア・パシフィック地域での)初公開は、ここでの我々の自信を示すものであり、中国の顧客に対する我々の強いコミットメントを明らかにするものです」とコメント。
なお、レヴエルトがこういった公の場、とくにモーターショーなどのイベントで公開されるのは「初」だと思われ、それだけランボルギーニが中国市場を重視しているということもわかりますね(限定イベントにおいてであれば、レヴエルトはいくつかの地域で公開されている)。
ランボルギーニ・レヴエルトはこんなスーパーカー
なお、このレヴエルトはアヴェンタドール後継モデルとなるフラッグシップであり、新開発となるV12エンジンに3モーターを有するハイブリッドシステムを組み合わせたスーパーカー。
トランスミッションが(カウンタック以来、V12縦置きミドシップではじめて)エンジンの後方へと移され(しかも横向き)、そこへエレクトリックモーターをひとつ、そしてフロントにもエレクトリックモーターを2つ内蔵する4WDレイアウトを採用しています。
ちなみにドライブモードは13種類を備え、もちろん「ピュアエレクトリックモード」での走行も可能です。
システム合計での出力は1,015馬力にも達し、もはやスーパーカーというよりはハイパーカーの領域に達しているクルマではありますが、まさにランボルギーニの新時代を切り開くにふさわしい一台だといえそうですね。
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デザイン的にはランボルギーニが重視する「Y」を多用し、そこへ三角形を組み合わせた「ギザギザ」なディティールが大きな特徴となっており、デザインを担当したのはミッチャ・ボルカート氏(同氏がはじめでゼロベースでデザインする市販ランボルギーニでもある)。
なお、ブランニューモデルといえどもそこにはランボルギーニの各世代におけるV12モデルへのオマージュが込められており、新しさの中にも伝統が感じられるものとなっています。
車体構造はアヴェンタドールと同じくカーボンファイバー製のキャビンを中心とするものの、その構造は(バッテリーを搭載するため)複数レイヤーに分かれており、かつフロントセクションには従来のアルミではなくカーボンファイバー製のサブフレームを用いたことも大きなトピック。
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一方インテリアも大幅に刷新され、ドライバーとマシンの間にシームレスなつながりを生み出す「Feel Like a Pilot」コンセプトを強調したデザインを持つほか、オプションでは助手席にもディスプレイを設置することができ、パッセンジャーにもドライバーと同等の体験を提供することが可能となっています。
現在のところレヴエルトは「非常に強い需要がある」といい、2年分のオーダーブックが埋まっているとされ、今から注文するとなると相当に長い納車待ちを覚悟する必要がありそうですね。
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参照:Lamborghini