ランボルギーニはガヤルド時代から車両をイタリア警察に提供しており、ウラカンに代が変わってからもパトカーとして車両を供与。
今回はその一台(そちらはローマ警察用)に加えて「もう一台の」ウラカンを、ランボルギーニの地元であるボローニャ警察のハイウエイパトロール用として用意することに。
通常のパトロールに加え、これまでのガヤルド/ウラカン同様に「急を要する」移植用臓器の輸送にも用いられるそうです。
ボディカラーはこれまでと同様の警察指定カラーとなり、アルプスを超えることなどあるためか4WDが選ばれています。
警察の業務遂行に必要な無線やパトライトの他ナンバー識別システム、そして臓器や血液輸送用のストレージを備えており、まさに「特別仕様」。
スーパーカー/スポーツカーを警察車両として導入する例は世界でも多く、オーストリア警察、オランダ警察、そしてアブダビ警察、ドバイ警察も有名ですね。
日本でも古くからホンダNSX、三菱GTO、日産スカイラインGT-Rの採用実績があります。
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ランボルギーニ・ウラカンのバリエーション〜ランボルギーニ・ウラカンLP610-4 POLIZIA
VIA:Motor1
マイアミ・ビーチ・ポリスのランボルギーニ・ウラカン。
イタリア警察とは異なりシンプルに白黒です。
ただしスタイル・パッケージやガラスエンジンフードを装着するなどオプションに費用を投じているようですね。
ランボルギーニとしてはもっとも多くのを販売したモデルであるガヤルド(14000台)の後継として2013年12月に発表(日本では2014年1月から受注を開始し、正式発表は2014年7月)。
ガヤルドの構造などを基本的に引き継ぎますが、モノコック後半がカーボンとなり、タイヤ/ホイールが20インチ化、そしてブレーキディスクもカーボンセラミックとなり、4WDシステムも回転数の差を利用したもの(ビスカス・カップリング)から最新式のハルデックス5に。
ダイナミック・ステアリングやマグネト・レオロジカル・サスペンション(マグネライド)などの電子デバイスがオプションとして用意され、車両の統合制御が大きく進んでいます。
エンジンは基本的にキャリーオーバーですが、直噴とポート噴射とを組み合わせた「ランボルギーニ・ドッピア・フリッツォーネ=LDF」というシステムを持っています。
ランボルギーニはガヤルドの時代からイタリア警察に車両を提供していますが、ウラカンにおいても既報のとおりポリスカーとしての提供を行っています。
メンテナンスはランボルギーニが担当するとのことで耐久性のアピールが当初は主なものだったのかもしれませんが、今ではかなりの宣伝効果があるように思います。
なお、この車両は「ランボルギーニ・ペブルビーチ」つまり北米のディーラーが「イタリア警察風に」ラッピングしたもので、実際のイタリア警察の車両とは異なり、公務に当たるものではありません。
おそらくですが、以前に紹介した「ランボルギーニ・ガヤルドを追いかけるランボルギーニ・ウラカンのポリスカー」動画に使用したものと同じ車両だと思われます。
また、北米でもポリスカー風の塗装やラッピングは違法だそうですが、ディーラーとして行っているようなので、おそらく許可を取っているのでしょうね。
VIA:CARSCOOPS
動画はこちら。
ランボルギーニ・パームビーチがプロモーションのためにウラカンをポリスカー風にラッピング。
さらにはランボルギーニ・ガヤルドLP570-4を追いかけるカーチェイス風のプロモーションビデオを撮影。
なんとも格好良い仕上がりのビデオです。
パトカーに仕上げるには3Mのフィルムを使用しているとのことですが、再現度も高く、非常に美しい仕上がりですね。
ドイツ・ミュンヘンで目撃されたランボルギーニ・ガヤルドLP560-4のパトカー。
後ろにはアルファロメオのパトカーがおり、複数で行動していることからもなんらかのイベントに参加した行きか帰りなのかもしれませんね。
イタリア警察ではガヤルド、ガヤルドLP560-4、画ガヤルドLP560-4FLと三世代のガヤルドをポリスカーとして採用しており、ガヤルドの後継であるウラカンLP610-4もポリスカーとして採用していますが、まだまだガヤルドのポリスカーも現役のようで安心です。
ランボルギーニ・ガヤルドLP560-4FLのポリスカーがサーキット走行そしてドーナツターンを行う動画。
ガヤルドFLまで(初代から数えると3代目か)ポリスカーになっていたのは知りませんでしたが、昨年はウラカンのパトカーも登場し、公務に当たるランボルギーニが増えているようです。
なお、ガヤルドのポリスカー導入時の記事では、訓練を受けた警官のみが運転できる、ということで、20人程度しかその数がいなかったと記憶しています。
イタリア警察にて使用するランボルギーニ・ウラカンLP610-4のポリスカー仕様が公開に。
ガヤルドと交代するようですが、ガヤルドのポリスカーと同じく臓器保存用の設備を備え、移植要臓器の高速運搬の役割も担うようですね。
配備される台数などは不明ですが、これもガヤルド同様、イベント関連やプロモーションにおいて開発活動に使用されるのが主な用途ださおうです。
なお、ガヤルドの場合は訓練された20人ほどの警官「ガヤルド・パイロット」のみが運転できるということでした。
こちらはランボルギーニ・ウラカン・ポリスカーの動画。
パトライトの光り方などもよくわかりますね。
ガヤルドと並んで展示されており、その対比もなかなか興味深いところです。
動画の最後ではエンジンを吹かす場面もあります。