| これまで新潮に隠されていた新型グラントゥーリズモ「フォルゴーレ」のボンネット構造が明らかに |
ボンネットのトライデントはもしかするとオプションで用意されるかも
さて、マセラティは現在フルモデルチェンジ版の「グラントゥーリズモ」の開発に取り組んでおり、これまでにも何度かその(カモフラージュつきの)姿をチラ見せしているほか、様々なスパイフォトやスパイビデオが出回っています。
そして今回、マセラティ、そしてマセラティのデザイナーが新型グラントゥーリズモのピュアエレクトリック版「フォルゴーレ」のカモフラージュなしの姿をそれぞれインスタグラムに公開しており、こういった行動を見るに、その発表も間近なのかもしれません。
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そのフロントは「MC20」風に
なお、マセラティはこれまで横長ヘッドライトを採用してきたものの、MC20にて「縦長」ヘッドライトを採用しており、その際には「今後、MC20のデザイン言語が各モデルに適用される」とも。
実際に、その後に発表されたグレカーレではMC20風の縦長ヘッドライトを採用していましたが、新型グラントゥーリズモもその例に漏れない、ということになりますね。
ちょっと興味深いのはフロントフードにマセラティのエンブレム「トライデント」が再現されていることで、これはティーザー画像専用の仕様なのかもしれませんが、もしかすると実際にオプション設定されることになるかもしれません。
実際のところ、MC20には「構造的に」このトライデントがリアフードに再現され、オープンモデルであるMC20チェロのリアデッキにはオプションにてこのトライデントを(デカールにて)表示することが可能です。
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参考までに、フロントフードに大きなトラデントを描いたのはおそらく「ブーメラン」が最初だと思われます。
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そのほか今回の画像からわかるのは、フロントグリルから入ったエアがボンネット上部に設けられたトンネルを抜けるということで、これは今までのカモフラージュつきプロトタイプではうまく隠されていた部分。
おそらくはいくばくかのダウンフォース向上、そして前面投影面積を減少させる効果があることからエアロダイナミクスを改善する効果があるものと思われます。
マセラティはガソリン版とEV版とを同列に考える
なお、マセラティの電動化に際して面白いのは、ガソリンエンジン搭載の通常版に加え、ピュアエレクトリックモデルの「フォルゴーレ」をラインアップすること。
実際にグレカーレでは発表時に両者同時に情報が提供され、MC20ではやや遅れるもののフォルゴーレの追加が明言されており、おそらくグラントゥーリズモについてもガソリン版とフォルゴーレが同時に発売されることになりそうです。
そして更に興味深いのは、ガソリン版とフォルゴーレとで同じプラットフォームを持つこと(つまり設計時に複数のパワートレインを使い分けることが前提となっている)、そしてデザイン的にも「ほぼ同じ」であること。
現在、多くの自動車メーカーが「ガソリンモデルとは異なるデザインを持つEVを発売」「EV専用ブランドを立ち上げる」という傾向にある中で「ガソリンモデルとEVを同列に扱う」というのは極めて異例であり、しかしここ最近いくつかのブランドでも見られはじめた傾向で、そしてマセラティはその先駆者であるとも捉えています。
話を新型グラントゥーリズモ・フォルゴーレに戻すと、1,184馬力を超えるエレクトリックモーターを搭載し、0-100km/hを3秒以内にて加速し、最高速度は300km/hにも達すると言われますが、もしこれを達成できるのであればこれはもう完全に「スーパーカーレベル」。
ちなみにですが、現在マセラティはダッジとともにステランティスグループに属するので、このエレクトリックパワートレインはダッジ・チャージャー / チャレンジャーの後継モデル(ピュアエレクトリック)に積まれるんじゃないかとも見られています。
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参照:Maserati(Instagram)