パガーニが最初に発売したゾンダC12の25周年を記念し、欧州デザイン大学との共同プロジェクトが発足。まずはコンセプトカー「ALISEA」が公開され今後の展開に期待【動画】

｜　パガーニはこれまでにも少量生産プロジェクトを実現させてきただけに、このALISEAの実現可能性もゼロではない　｜

このALISEAは「最初のパガーニ」、ゾンダC12の特徴をよく捉えている

さて、現代において「もっとも芸術的なハイパーカーを作る」自動車メーカーであると認識されているパガーニ。

1992年にオラチオ・パガーニ氏によって創業され、7年後の1999年に市販車第一号「ゾンダC12」を発表していますが、つまり今年はそのゾンダC12の発表から（もう）25年が経過したということに。

そして今回、そのゾンダC12の25周年を記念してパガーニとIED（欧州デザイン大学）とのコラボレーション企画が立ち上がり、同校の20名の学生によってコンセプトカー「ALISEA（アリシア）」が誕生しています。

パガーニ ALISEAはこんなハイパーカー

そこでこのパガーニ ALISEAにつき、まず学生たちは過去四半世紀にわたるゾンダの特徴を分析し、それらの要素を今後さらに25年間にわたって時代を超越したものとする方法を想像することに。

なお、パガーニのハイパーカーが「芸術的」と評されるのは、オラチオ・パガーニ氏がレオナルド・ダ・ヴィンチを敬愛しており、そしてレオナルド・ダ・ヴィンチの偉業同様に「芸術と科学とは互いに連携して機能できる」と考えているから。

そして20名の学生たちはオラチオ・パガーニと同じように考えることでこのALISEAを生み出すこととなっていますが、ゾンダのデザイン的特徴であったヘッドライト、ウインカー、ピラーマウント式ミラー、極端なキャブフォワードなどが”より現代的に”、そしてより芸術的に解釈されているようにも。

一方でテールエンドには独自性も見られ、ゾンダというよりも「ウアイラ・コーダルンガ」にインスパイアされたかのような形状を持っていますが、これはなかなかに新鮮なデザインだと考えています。

In response to the considerable enthusiasm expressed by our visitors, we are pleased to announce the extension of the temporary exhibition "25 Years of Heart, Hands, and Passion" at the @museoautotorino until April 7, 2024. pic.twitter.com/ILwWtCZbb0

— Pagani Automobili (@PaganiAuto) January 9, 2024

なお、現時点ではこのALISEAについてはデジタルモデル、そして1/1サイズのスケールモデルが公開されたにとどまっており、今後どうなるのかは一切不明。

もしかすると、ケーニグセグCC850のように「そのブランド初のモデルへのオマージュ」として限定生産がなされる可能性も否定できず、実際にパガーニはこれまでにも「数台規模」の特別モデルを多数リリースしており、ALISEAの実現可能性もゼロではないのかもしれませんね。

パガーニ ALISEAを紹介する動画はこちら

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参照：IED - Istituto Europeo di Design