| フェラーリが「Ferrari」バッジをペイントするのは異例中の異例である |
おそらくは相当に地位のある顧客がオーダーしたものに違いない
さて、フェラーリが「マットゴールドの」モンツァSP1を公開。
このモンツァSP1はフェラーリが新しく立ち上げたコレクター向けの少量生産車ライン「ICONA(イコーナ)」の第一弾であり、2シーターのモンツァSP2とともに発売された限定スーパーカー(499台のみの生産)。
ICONAシリーズそのものが「伝統とテクノロジー」との融合を標榜しており、単なる「レトロ」なクルマにとどまらないことがフェラーリらしくもあり、そしてこのICONAシリーズの車両はいずれも「過去の特定モデル」のリバイバルではなく、「過去の複数のモデルから」インスピレーションを受けていることも特筆すべき点かと思います。
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ゴールドのフェラーリ・モンツァSP1はあまりに美しすぎた
なお、このフェラーリ・モンツァSP1は現在ムゼオ・エンツォ・フェラーリ(エンツォ・フェラーリ博物館)にて開催される「ワンオフ展」にて展示されている車両であり、つまりフェラーリとしても「それだけ手をかけた」一台ということになりそうですね。
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ホイールはボディカラー同色、用いられるアクセントにはブラックが選択され、「タイヤとホイールを含めても」用いられるカラーが2色しかないというシンプルなカラーリングを持ち、しかしボディサイドのブラックバンドが印象的。
さらにこのモンツァSP1の特別なところは「Ferrari」バッジがブラックにペイントされているところで、フェラーリはこのバッジをペイントすることがほとんどなく、よって”極めて”珍しいと考えて良いかと思います。
参考までに、ポルシェやランボルギーニなどいくつかのスポーツカーメーカーでは自社のブランドバッジをブラック(あるいは他のカラー)へとペイントするオプションがあり、しかしフェラーリは同様の対応を行っていないと認識しています(跳ね馬=プランシングホースをブラックにペイントすることは可能である)。
そしてこのバッジをブラックにペイントしているということは、このモンツァSP1のオーナーの「特別な要望が聞き入れられた」ということを意味しており、この車両はもちろん、オーナーの存在そのものが特別中の特別であることを意味していると考えて良いのかもしれません。
一方、インテリアは比較的ベーシックな仕様を持つように見え、コントラストステッチの採用もなく、非常にシンプルではあるものの、パドルがゴールド、そしてデュオトーン仕様のアンダーフロアにもゴールドにマッチしたカラーが用いられており、細部に至るまで考え抜かれたスペックを持つことがわかります(コントラストステッチを用いると、場合によっては煩雑に見え、シックな雰囲気が損なわれることもある)。
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