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本田宗一郎の夢、「ホンダジェット」販売好調。昨年の2.7倍を販売し業界トップに

2017/08/22

ホンダの発売する小型ビジネスジェット機「ホンダジェット」の販売が好調、とのこと。
2017年上半期の出荷数量は24機で、これは昨年同期比の2.7倍、としています。
なお、同期間での販売数だと「(航空機業界で)クラストップ」とのことで、この需要を受けてホンダは「ホンダジェット」の生産を強化する見込み。

ホンダジェットはエンジンが主翼の上に配置されており、これが「効率の良さ」を引き出し、結果として他社のビジネスジェットに比べると維持費が安上がり、というのが搭乗初期の売り文句。
※販売価格について、1機あたり5.4億円と報じられている

今回の「24機」はアメリカ、カナダ、メキシコ、ヨーロッパなど広く販売がなされたとのことで、昨年の発売後「1号機」はジェンソン・バトン氏へ届けられた、とも報じられていますね。

現時点ではまだ事業は黒字化できていないとのことですが、「納入開始後から5年後の黒字化」を目指しており、このままだと十分に黒字化ができそうな勢いだと思います。

なお、この「ホンダジェット」を手がけるのはホンダ本体ではなく、ホンダの子会社ホンダ エアクラフト カンパニー(Honda Aircraft Company=HACI)。
本社は米国ノースカロライナ州にある、とのこと。

ちなみにホンダ創業者の本田宗一郎氏が「航空事業への夢」を持っていたとされ、1962年にはすでに航空事業への参入を宣言し、それが長年かけてようやく実現した、ということに。
機体はホンダの設計でエンジンも(GEとの共同開発ですが)ホンダ製となっており、これを実現させた意義は非常に大きいと言えそうですね。

以下はホンダのプレスリリースより(一部抜粋)。

HondaJetは、主翼上面のエンジン配置(Over-The-Wing Engine Mount (OTWEM))形態や自然層流翼型、一体成型複合材胴体などHondaの独自開発技術の採用により、クラス最高水準※の最高速度、最大運用高度、上昇性能、燃費性能および室内サイズを実現した小型ビジネスジェット機です。2015年12月に米国で納入が開始され、現在は、北米、欧州、中南米および東南アジアで販売され、主に、企業の経営層や航空運航部門およびチャーター会社などの皆さまにご利用いただいています。
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