見た目よりはずいぶん大きなクルマでリアは「トラック」のような荷台を装備
ホンダが先般予告した、「TOMOコンセプト」のレンダリングを公開。
これはホンダとIED(Istituto Europeo di Design)とのコラボレーションによるデザインを持ち、実車はジュネーブ・モーターショーにて公開される予定。
なお、名称の「TOMO」はもちろん「友」とかけられており、親しみやすさ、パートナーと言った意味合いが込められているようですね。
おそらく発売の可能性はなさそう
TOMOコンセプトはEV(電気自動車)となり、ホンダがこれまで発表してきた「アーバンEVコンセプト」「スポーツEVコンセプト」の流れをくむデザインを持っています。
IED(ヨーロッパデザイン学院)は1966年設立の由緒あるデザイン専門学校。
ホンダTOMOコンセプトは、IEDトリノ校にて交通デザインを学ぶ学生13名が考えたデザインスタディとなり、エクステリアはメキシコ人学生のリカルド・アレハンドロ・カンポス・オルテガ氏、インテリアはインド人学生のルドルカシュ・バネルジ氏の案が採用されたという国際色豊かなコンセプト。
なおボディサイズは全長3997ミリ、全幅1893ミリ、全高い1556ミリで「けっこう大きな」クルマです。
見たところ2ドア、そしてリアは深いポケットのある「トラック」といった要素も備えていて、ヘッドライトやテールランプの「横線」はサイドステップに入る「TOMO」の「O」に入る横線とシンクロ。
このクルマにの詳細は発表されておらず、アーバンEVコンセプト、スポーツEVコンセプトと同じ線上にあるデザインを持つものの、市販の可能性は低いのかもしれません。
なお、他の多くのメーカーが比較的高級であったり、大量に人を輸送できるEVを発表する中、ホンダは「個人向け」の小型EVにこだわっていて、このあたりの戦略が「吉と出るか凶と出るか」。
ちなみにほかメーカーが高級もしくは大型EVを発表するのは「EVはどうしても安く作れない」、つまり小さくて高いクルマを誰も買わないからで、しかしホンダはこれに対して一定の解を持っている、と考えられます。
ただ、世界的に見た場合はルノートゥイージー(Twizy)やゾエ(Zeo)といった安価なEVの勢力が強く、ホンダはこれらと戦う必要があるのもまた事実。
現時点でホンダの動きからは何らかの戦略が見えず、しかしいつかそれが明らかになる日が来ると思いますが、どういった目論見があるのかは注目したいところですね。