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【約1.5億円で落札】ついにここまで来た。ホンダ NSX-R 後期型が過去最高額を記録|世界で最も希少な国産スーパーカーの実力

【約1.5億円で落札】ホンダ NSX-R 後期型が過去最高額を記録|世界で最も希少な国産スーパーカーの実力

| ホンダNSX-Rは世界で140台未満、日本限定の超希少モデル |

今後、NSX-Rはさらに価値を向上させてゆくであろう

ホンダNSXは、日本が誇る伝説的スーパーカーですが、先週末にその中でも特に希少な「NSX-(後期型)」が約€934,375(現在の為替レートだと約1億5000万円)にて落札され、大きな注目を集めることに。

この個体は、イタリア・コモ湖で開催されたクラシックカーイベント「コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ」で開催されたブロードアローオークション(Broad Arrow Auctions)に出品され、米国、オーストラリア、イギリス、南アフリカ、アルゼンチンなど世界中の入札者が競り合ったと報じられています。

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NSX-Rとは?軽量化と純粋な走りを追求した究極モデル

NSX-Rは、1992年に誕生したNSXのハードコアバージョンで、特にこの後期型(フェイスリフトモデル)は2002年以降に登場し、わずか140台未満しか生産されなかった超希少車です。

  • 初代NSX-Rは1992年に「NSX タイプR」として発売され、 3.0L V6 DOHCエンジン(C30A型)を搭載。後期型NSX-Rは2002年に排気量を3.2Lに拡大し、6速MT、固定式ヘッドライト採用などの変更を受けて登場
  • 後期型NSX-Rに積まれる専用3.2L V6エンジン(C32B)の出力は280馬力とされていたが、エンジン内部のバランス取りと軽量化によって、実際にはより高いパフォーマンスを発揮していたといわれている
  • 後期型NSX-Rには徹底した軽量化が施され、オーディオ、パワーステアリング、エアコンをオプション扱いとし、レカロ製カーボンケブラー製バケットシートを採用。標準NSXに比べて約100kgの軽量化に成功
  • 車高を下げて低重心化、バネレートおよびブッシュ類のレートアップ、高精度・高応答ダンパーの減衰力特性最適化、スタビライザーの強化、ボディ補強などにより、高い走行安定性とシャープなハンドリングを実現
  • フロントの整流パネルやリアのカーボンディフューザーの追加などにより、高速走行時の安定性向上が図られている
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外装・内装のディテール:レーシングスピリットの結晶

この落札車両は、伝統のチャンピオンシップホワイトに塗装され、BBS製のホワイトホイールを装着。

走行距離はわずか16,000km未満で、タイミングベルトは2023年に交換済みと記載されている極上のコンディションです。

内装は、鮮やかなレッドアルカンターラ張りのバケットシートとブラックのコントラストが映える、まさに「走りの空間」といった印象で、現代のスーパーカーとは一線を画す“アナログな魅力”が宿っています。

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まとめ:なぜNSX-Rは1億5000万円超えの価値を持つのか?

このNSX-Rがランボルギーニやフェラーリに並ぶ、あるいはそれを超える価格で取引された理由は明確です。

  • 極めて希少(140台未満)
  • 純粋なドライビングエクスペリエンス
  • 高い完成度と職人技による組み立て
  • 日本国内専売モデルであったというによるコレクション価値の高さ

この記録は、「日本車=リーズナブル」という固定観念を打ち破るものであり、NSX-Rの価値が世界中のエンスージアストに再評価されている証だと言ってもいいかもしれません。

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参照:Broad Arrow Auctions

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