| これまではハードルの高いターボキットしかラインアップれていなかった |
マツダ・ロードスターのターボチューンで知られるイギリスのBBR。
これまでも「ポン付けターボキット」等を発売してきたものの、今回は珍しく「ターボ無し、自然吸気エンジン」のままでパワーアップを目論むチューニングプログラムを発表。
日本以外の国だとロードスターのエンジンは1.5リッターではなく2リッターを採用しているため、今回発表されたのも「2リッターSkyactiv-Gエンジン向け」ということになりますが、このチューニングキットには”得られるパワー違いで”2種類が存在します。
ベーシックなチューニングキットは1馬力当たり1万円
そのうちベーシックなものは「スーパー200」と題されたもので、コールドエアインテークシステム、ステンレス製エキゾーストマニホールド、K&N製フィルター、ECUのセット。
これらによって+18馬力、つまり202馬力へとパワーアップするようですね。
なお、価格は邦貨換算で18万円くらいに設定されていますが、内容と結果を見ると「かなり安い」と言えそうです(1馬力1万円)。
そして次は「スーパー220」。
こちらは「スーパー200」の内容に加えてハイパフォーマンスカムシャフト、バルブスプリングとリテーナーが追加され、これによって221馬力へとパワーアップ。
その価格は邦貨換算にて31万円くらいに設定され、37馬力アップということを考えると、1馬力当たり8400円ということに。
ただ、カムシャフトやバルブスプリングの入れ替えにはエンジン着脱が必要になるため、工賃を考えると「スーパー200」より実際に装着したときのコストパフォーマンスは悪化するのかもしれません。
いずれにしても「自然吸気エンジンのチューン」としてはコストパフォーマンスが高く、BBRいわく「ターボを装着せずにリッターあたり100馬力を超える出力をはじめて達成した」。
ターボと異なり自然吸気エンジンのチューンは「お金がかかる割にパワーが上がらない」ということになりますが、今回のスーパー200、スーパー220について、投資金額に対して得られるパワーは「まずまず」なんじゃないか、とも考えています。
なお、BBRはこれまでにも1.5リッター、2リッターのロードスターに対して「ターボ」をドッキングさせ、それぞれ210馬力(+81馬力)、248馬力(+90馬力)を発生させるキットも発売済み。
価格は両者とも60万円という設定ですが、1.5リッター用だと1馬力当たり9000円、2リッター用だと1馬力6700円というハイコストパフォーマンス(ただし工賃もそれなりにかかる)。
しかも得られる馬力が81〜90馬力とかなり大きく、やはりターボチャージャーの威力は絶大だと言えそうですね。
VIA:BBR