| こういったクルマの存在が許されない日がもう目の前に迫っている |
さて、中国系カーデザイナーによる「日産R382オマージュ・プロトタイプ」なるレンダリングが公開。
R382とは、日産が1969年の日本グランプリのために製造したレーシングカーで、シャシー、エンジン等すべてが「オール日産製(R381のエンジンはシボレー製だった)」であることが特徴。
R382に搭載されたエンジンは6リッターV12、車体重量はわずか790kgというスペックを持ち、満を持して臨んだ1969年の日本グランプリではみごと1-2フィニッシュを飾っています。
日産R382オマージュ・プロトタイプはこんな車
そしてこちらが日産R382オマージュ・プロトタイプ。
シングルシーター、そしてシート直後にあるシュノーケルという以外の共通点はほぼ見られず、R382の特徴であったウエッジシェイプやダックテールも非採用。※この作品が完成するまでに描いた、無数のスケッチの中には、R382と外観的共通性を持つものもあるので、企画当初はR382ともう少し近くなる予定だったのかもしれない
なお、搭載されるエンジンについては、RB26DETT(R32~R34世代のスカイラインGT-Rに搭載)もしくはVR38DETT(R35 GT-Rに搭載)をイメージしているようですね(画像によって異なるが、フロントフェンダーの横にこのどちらかが記載されている)。
ちなみにR382の設計担当は桜井眞一郎氏で、同氏は2代目~7代目スカイラインの開発にたずさわり、「ミスター・スカイライン」「GT-R生みの親」と言われるも、7代目スカイライン開発中に病に倒れることに。
復職した後にはスカイラインの開発現場に戻らなかったため、8代目スカイライン以降、さらにはそれをベースとしたR32スカイラインGT-Rとも関係がなく、その観点からも、RB26DETTおよびVR38DETTを積む日産R382オマージュ・プロトタイプと日産R382との共通性を探し出すのが難しいところです。
テールエンドはそのパネル形状からしておそらくはリトラクタブル式、そしてテールランプはLEDバー。
エンブレムも新しい日産マークが採用されていますね。
なお、ガソリンエンジンを搭載している割にはテールパイプが見えず、ここはちょっと謎な部分です(ピュアエレクトリックカーと言われても納得できるルックスではある)。
こちらはインフィニティQFインスピレーション・コンセプト
そしてこちらはイギリス在住のカーデザイナーが公開した「インフィニティQFインスピレーション・コンセプト」。
上の作品とは全く別に公開されたものですが、ほぼ同じ時期に、よく似た雰囲気のレンダリングが別人から公開されたことでちょっと驚いています。
ただしこちらはシングルシーターといえど「キャノピーつき」。
フェンダーアーチには別途パネルが取り付けられており、上部にはフィンのようなものが取り付けられていたり、後方確認用のカメラが追加されたりと「こだわりのディティールを持つ」ようですね。
なお、インフィニティは2017~2018年辺りにはシングルシーター、そしてスピードスターというコンセプトカーを連発しており、さらにはF1直系の回生システムを持つという「Q60プロジェクト ブラックS」を発売するという話まで出たものの、その後の日産の業績悪化によってどうやらスポーツカーからは一切手を引く事になった模様。
本社も香港から横浜へと移されることになり、今後しばらくはインフィニティからスポーツカー発売といった話を聞くことは難しそうです。
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