トヨタは各国向けに限定モデルを用意する?
トヨタは新型GRスープラを発表したばかりですが、その0-100キロ加速は「4.3秒」とトヨタ車史上最速。
なお、日本の自動車メーカーが0-100km/h加速を公開することは非常に稀で、それだけトヨタは今回の新型スープラに自信がある、ということなのでしょうね。
現在のところ日本での発売時期は「春」とだけ発表され、その詳細や価格は不明ですが、北米では「3.0」「3.0プレミアム」「ローンチエディション(限定)」の3つとなり、日本で導入される「2リッター4気筒」は販売されない(350馬力6気筒のみの販売)ということになります。
北米仕様のトヨタGRスープラは3リッター6気筒のみ
北米仕様のスープラについてはアダプティブ・バリアブル・サスペンションが標準装備となり、これは「ノーマル」と「スポーツ」との間で設定変更が可能。
その他の標準装備としてはキーレスエントリー(スマートキー)、デュアルオートエアコン、自動防眩ミラー、リアカメラ、レインセンサー、電動可倒式ミラー、本革巻きステアリングホイールが標準装備、とのこと。
もちろん安全装備も充実していて、自動ブレーキ、車線はみ出しアラート、ハンドル操作アシスト、自動ハイビーム、標識読み取りディズプレイが装備されると公開されており、つまり「トヨタセーフティセンス」が装備されると考えて良さそう。
そのほか、クルーズコントロール、ブラインドスポットモニター、リアクロストラフィックアラート、公報衝突警報も北米仕様のGRスープラには装備される、とのこと。
インテリアに関してはデジタルメーターに6.5インチのインフォテイメントディスプレイ(ディスプレイそのものはタッチ式ではなくロータリーコマンダーで操作)が「3.0」では標準となり、「3.0プレミアム」グレードには8.8インチサイズのタッチスクリーンが装備。
加えて3.0プレミアムには「コネクテッド」サービス、アップル・カープレイ、JBL製プレミアム12スピーカー(3.0にはカーナビとセットで2,460ドルのオプション)、ワイヤレス(スマートフォン)充電、シートヒーター、ヘッドアップディスプレイが与えられるようですね。
なお、北米仕様のGRスープラについては、「3.0」で49,990ドル、「3.0プレミアム」で53,990ドル、「ローンチ・エディション(1500台限定)」だと55,250ドルという価格設定です。
アメリカ市場限定、トヨタGRスープラ「ローンチエディション」はこうなっている
GRスープラ「ローンチエディション」は「3.0プレミアム」がベースとなり、そのボディカラーは”アブソリュートゼロ・ホワイト( Absolute Zero White )””ノクターナルブラック(Nocturnal Black )””ルネッサンス・レッド2.0( Renaissance Red 2.0 )の3色。
さらにコントラストカラーのドアミラー、そして19インチサイズのブラックマット鍛造ホイールが装着されます。※このホイールはカラーは違えどオプション設定されることになりそう
この GRスープラ・ローンチエディション」のインテリアについて、ホワイト外装とブラック外装のインテリアは「レッド」、レッドのボディには「ブラック」が設定され、カーボンパーツと限定モデルであることを表すプレート( 豊田章男社長のサインを模したグラフィックが入る )が取り付けられる、とアナウンスされています。
日本仕様の新型スープラのみに「4気筒」が設定される理由とは?
なお、なぜ日本にだけ4気筒が導入されるのかということですが、これは80スープラからの急激な価格上昇を抑えたかったこと、そして何よりも豊田章男社長の「若い人々にぜひ乗って欲しい」という考えがあったからなのかもしれません。
加えて新型スープラの開発主任、 多田哲哉氏は「新型スープラの開発には厳しいコスト制限があった」と語っており、つまりトヨタは予め「新型スープラをいくらで売りたい」というターゲットプライスが最初から決められていた、ということになりそうです。
新型トヨタ・スープラとライバルとの比較はこんな感じ
新型GRスープラと、目下の直接のライバルとの比較だとこういったイメージですが、新型スープラのコストパフォーマンスの高さが際立っているようですね。
エンジン出力 | 0-100km/加速 | 価格 | |
トヨタGRスープラ RZ | 350 | 4.3 | 49,999ドル |
BMW Z4 M40i | 387 | 4.4 | 64,695ドル |
ポルシェ718ケイマンS | 350 | 4.6 | 862万円 |
VIA:TOYOTA