| 現段階では現実的に発売できそうなEVコンセプトがまだ発表されていない |
英国Autocarによると、トヨタとレクサスは2021年までに「3種の」エレクトリックモデルを発売する、とのこと。
これは”内部の人”の話だとして報じられたものですが、「いずれかのモデルがエレクトリック化される」のか、「全く新しいエレクトリックモデルが登場するのか」は今のところ語られず。
さらにはトヨタ、レクサス両方からプラグインハイブリッドモデルが登場するということについても言及されているようですね。
トヨタとレクサスは東京モーターショーにて少なくとも4-5台のEVを発表予定
なお、トヨタは東京モーターショーに出展するコンセプトカーとして「LQ(画像)」「超小型EV」「i-ROAD」「超小型EV(ビジネス向けモデル)」を予告しており、これらを合わせると「4つ」。
ただしこれらのうちいくつかは2021年には実現が難しいものもあり、よって「2021年までに登場する」という3モデルには含まれないのかも。
なお、LQはトヨタによると下記の通りのクルマだと紹介されています。
同車は、2017年1月の2017International CESに出展した「TOYOTA Concept-愛i」で表現した未来の愛車体験コンセプトを忠実に実現しており、米国で人工知能や自動運転・ロボティクスなどの研究開発を行うToyota Research Instituteと共同開発したAIエージェントや自動運転機能を搭載しています。
TOYOTA
そして「超小型EV」については下記の通り。
超小型EVは、免許を取りたての方や、ご高齢の方々などが、買い物など日常の近距離移動をされることを想定して開発しました。小回りが利き、1回の充電で約100kmの走行が可能という特徴があります。また、法人の方が、お客様のところへ毎日巡回訪問するような、近距離移動の用途で、環境に良い業務用車として使っていただくことも想定しています。
TOYOTA
さらにレクサスは新型EVコンセプトを東京モーターショーで発表するとし、昨年のフランクフルト・モーターショーで「一台もEVを展示しなかった」のとは様相が一転していますね。
【動画】レクサスが新型コンセプトカーのティーザー公開!ウワサされたLF-SAとはちょっと異なり、むしろアグレッシブなクルマが出てきそうだぞ
トヨタ、レクサスのEVは「儲かる」
そのほか、レクサスはLF-SA(コンセプト)の市販モデルを東京モーターショーにて発表する可能性があるとも言われており、これは「発売予定の3台のうち」でもっとも可能性が高いかも。
そして、上述の”内部筋”によると、「我々は、すでに必要な技術を有している。ただ”発売するのに正しい時を待っている”だけだ。そしてそれらEVはビジネス的に採算に乗り、十分に利益が出る。さらに、我々のEVは普通のユーザーにとっても”求めやすい”ものとなるだろう」。
参考までに、現在トヨタは中国にて、現地企業との合弁によるEV、PHEVをいくつか発売しているものの、これらは中国国内のみの販売となるので、中国専用モデルと(新しい3モデルとは)はまったく別の車種、そして別のテクノロジーを持つと考えて良さそうです。
とにかくトヨタはここ1年ほどで急激にエレクトリック化へと舵を切ったということになりますが、この背景には欧州での規制の強化、そして規制に対応するために「CO2平均排出量」を下げたいという目的がある、とも言われていますね。