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トヨタ・ランドクルーザーはこうして世界で愛されるようになった!その誕生から進化、未来まで

2020/04/12

| FJの「J」はジープの「J」だった |

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さて、WebCGにて「地の果てまで駆ける“陸の巡洋艦” トヨタ・ランドクルーザー世界を行く」というコンテンツが公開。

トヨタ・ランドクルーザーとは誠に不思議なクルマで、世界中で複数世代が販売されていたり、モデルチェンジの間隔が長かったり、現行モデルは発売後かなり時間が経過するのにもかかわらず販売ランキングでは比較的上位に入っていたり。

さらには「自動車史上、その名称にて、もっとも長く販売されているクルマ」であることも知られています。

そして今回公開されたコンテンツでは、ランドクルーザー誕生の経緯、世界中で愛されるようになった経緯についても触れており、ここでざっとその内容を紹介したいと思います。

ランドクルーザー誕生は1951年、GHQの要請にて

WebCGによると、ランドクルーザー誕生の経緯は「GHQの要請」。

GHQが日本に対して警察予備隊(自衛隊)を組織するように要望を出し、そこで活動に必要な移動そして物資に輸送のために四輪駆動車が必要となって、トヨタ、日産、三菱にプロトタイプ製作を依頼したのがはじまりだそう(メガウェブにこの試作車が展示されていたような記憶がある)。

そこでトヨタが完成させたのが1947年から発売していたSB型トラックベースの「トヨタ・ジープ」。

ジープと命名したのはアメリカの軍用車「ジープ」が四輪駆動車の代名詞(カップ入り面が”カップヌードル”と呼ばれるようなもの)だったからで、三菱もこのとき「三菱ジープ」を名乗っていたようですね。

そして結局採用されたのは「三菱ジープ」。

その際に三菱は「ジープ」の名称使用権を持つウィリス社とライセンス契約を結んだためにトヨタは「ジープ」の名称を使用できなくなってしまいます。

そこで採用された代替名が「BJ」ですが、これはベースとなったSB型トラックに積まれていたB型エンジン、そしてジープの頭文字を組み合わせたものだと紹介されています。

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なお、このB型エンジンは他社製エンジンに比較しても強力であったようで、本家ジープが60馬力であったのに対してBJは82馬力。

排気量も3.4リッターと大きくトルクがあったので悪路や坂道に強く、かつ車体はメンテナンス性に優れる構造を持っていたため、警察予備隊の「制式採用」は得られなかったものの、その性能が評価されて国家地方警察や各官公庁への納入が進み、同時に考えられたのが一般向けへの販売。

この際に「BJ」だと味気ないということで考えられたのが「ランドクルーザー」という名称だそう。

この名称についてはよく知られたエピソードがあり、当時ランクルのライバルとされていたランドローバー(陸上の盗賊。ローバーは放浪者、探検者という意味があるが、賊という意味もあり、トヨタはそう解釈した)に対抗するという意味にてランドクルーザー(陸の巡洋艦)と名付けたというわけですね。

なお、名付け親は当時の技術部長である梅原半三氏だとされ、これは広く報じられるところではありますが、トヨタの公式コンテンツ「車名の由来」ではこのあたりのエピソードは非掲載となっています。

BJからFJへ

その後ランクルは「20系」へと進化し、高級感と快適性を向上。

この世代で「B型エンジン」に加えて「F型エンジン」が登場し(これがFJと呼ばれる)、1956年にはB型エンジンが生産終了となったためにランドクルーザーは「FJ」一本となります。

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その後ランドクルーザーはアメリカの他、ペルー、ベネズエラ、マレーシア、クウェート等に輸出されることになり、1950年代になると「ランクルは壊れない」という評価が確立。

トヨタはランドクルーザーには特別の品質管理体制を敷いていると言われますが、当時からランクルは「特別」だったのかもしれませんね。

祝!ランクルが累計販売1000万台を達成。トヨタ「お客様が1,000万通りの道を走り、クルマを鍛えた轍の上にランクルが存在している」

その後ランクルは40系へと進化し、高級感を強めた60系、ステーションワゴンボディを持つ55型など様々なバリエーションを展開しながら1984年には70系に。

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70系についてはアフリカや中等では未だ現役にて販売されていますが、これもランドクルーザーの基本設計の優秀さを示す事例かもしれません。

つまりは現代でも通用し、実用車として十分な性能を持っているということですね。

驚愕!ドバイではまだ70系ランドクルーザー、FJクルーザーも新車で普通に販売されていた!

ちなみにランドクルーザーの設計思想は「命と荷物を載せて出掛け、安全に戻ってくる」というものですが、そのためには徹底したテストを行い、文字通り「完璧」なクルマを作るため、マイナーチェンジやモデルチェンジを行う必要がないほどだとも言われます。

トヨタがランドクルーザーの2019年モデル発表。”2018年モデルと変化がない”その理由とは?

ただ、そんなランドクルーザーではありますが、今年は遂にモデルチェンジを迎えて300系へと進化すると言われるものの、それでもやはり70系が(一部地域で)現役で販売され続けるのは間違いなさそう。

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トヨタ・ランドクルーザーが2020年8月に「ランクル300」へフルモデルチェンジとのウワサ。「一気にテクノロジー満載の先端車へ」もしくは「シンプルなオフローダー」を貫く?

そしてトヨタは月面にクルマ(有人与圧ローバ)を送り込む計画を持っていますが、こちらの顔つきは「40系、70系ランクル」を意識していることは間違いなく、となるとランクルは近い将来、「月にまで」進出することになりそうです。

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トヨタが「40系ランクル」の顔を持つ月面車「有人予圧ローバ」計画を発表!「ランクル品質」がついに宇宙へ

ちなみにこちらはランドクルーザーの系譜。

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VVIA:WebCG, TOYOTA

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