| 欧州では「見た目だけ」のカスタムが敬遠される傾向にある |
さて、ここ最近は「ワイドボディ」「大型リアウイング」ばかりが目だったトヨタGRスープラのカスタム/チューニングですが、今回はドイツのマンハートより質実剛健なチューニングプログラムが登場。
あくまでも一般論ではあるものの、ドイツはじめ欧州のチューニングは「性能を向上させる」ためのものが多く、一方でアメリカ西海岸だと「見た目を自分好みに仕上げる」カスタムが好まれるようです。
そして実用性を重んじる欧州では、西海岸の「性能が向上しない」、ときには性能を落としてしまうようなカスタムを嫌う傾向にある、とも。
マンハートは質実剛健なチューンが特徴
今回のマンハートについて、こちらは「いかにもドイツ的」なチューニングを行うチューナーの代表格でもあり、これまでにはBMW、メルセデス・ベンツ、ポルシェなどのチューンニングプログラムをリリース。
いずれも「外観はほとんど変えずに性能だけを引き上げる」といった内容が特徴です。
なお、これまでマンハートはトヨタ車をチューンする機会はなかったようですが、やはりGRスープラは「BMWのパワートレーンと制御を使用」しているということからか今回のチューニングプログラム発表に至ったものと思われます。
そこで今回マンハートが発表したGRスープラにつき、これは「GR450」と命名されており、その出力は文字通り「450馬力」。
もともとの出力が340馬力なので、実に110馬力ものパワーアップを果たしたということになります。
これを実現するのは「MHトロニック」と命名されたECU、そしてステンレス製のエキゾーストシステムですが、これだけでポンと110馬力もアップするのは「さすが」としか言いようがなく、新ためてB58エンジンのポテンシャルを思い知らされますね。
そしてマンハートはこの450馬力に耐えうる足回りを与えるためにKW製ショックアブソーバーそしてH&R製スプリングを装着。
ホイールは20インチサイズ、リアは純正よりもワイドな10.5インチ幅が装着されます。
なお、ちょっと面白いのは「エアロパーツが装着されていないこと」つまりボディ形状がノーマルと同一ということですが、ここもやはり「ドイツのチューナーならでは」。
そしてかわりに与えられるのはマットシルバーにレッドのストライプで、これは今までのマンハートによるチューンドカーとは異なる部分です。
というのも、これまでのマンハートはデモカーに「ゴールド」のアクセントを与えてきたためで、しかし今回「はじめての日本車」ということでそのビジュアルを変えてきたのかもしれません。
加えてフロントスポイラー、サイドウイング、リアディフューザー等にはレッドのハイライトが装着され、その性能を誇示しているかのようですね。
ちなみにこれまでに公開されたマンハートによるBMW M2はこんな感じ。
ポルシェ911だとこう。