| ここへ来て、GRの展開につき日本国内とグローバルとで様々なギャップが生じ始めている |
とくに北米と日本ではトヨタのモータースポーツ活動に対する認識の相違が介在するようだ
さて、トヨタは304馬力のGRカローラを発表したところですが、今回なんとGRヤリスにもこの304馬力版のエンジンが搭載されるというウワサ。
これはGazoo Racingのチーフエンジニアが英国のカーメディアに語った内容として伝えられていますが、現在の「272馬力」からすると10%以上のパワーアップということになりますね。
なお、GRヤリス、そしてGRカローラ共に搭載されるエンジンは同じ1.6リッター3気筒ターボなので、物理的には問題なくフィットすると考えてよく、現実味のあるウワサかもしれません。
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すでに300馬力版GRヤリスの開発は終了
そしてさらに驚くのは、すでにこの300馬力版のGRヤリスの開発が終了しているといわれることで、あとは「上層部の承認を待つだけ」とも言われます。
ちなみにですが、このGRヤリスのハードコア版には豊田章男社長がモータースポーツでの活動時に使用する名義「モリゾウ」が付与されるといい、さらにはGRカローラの軽量バージョン、「GRモリゾウ・エディション」と同じく、クロスレシオ採用のトランスミッションを装着し、リヤシートの撤去等によって軽量化が行われる、とも。
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ただ、ここで注意を要するのは、すでにKINTO専用モデルとして「GRヤリス・モリゾウ・セレクション」が存在すること。
こちらの変更内容はコスメチューンにとどまっており、ハードコアとはいえないモデルではありますが、今回報じられているGRヤリスのハードコアバージョンにはモリゾウ「エディション」という名称を与えることで、KINTO専用のGRヤリス・モリゾウ「セレクション」をは差別化を図るのかもしれません。
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GRMNヤリスの存在意義は?
そしてもうひとつ考えねばならないのが、GRヤリスには超スパルタンな「GRMNヤリス」が存在すること。
こちらはGRヤリスのエボリューションモデル的存在として500台のみが731万円〜という超高価格にて販売されていますが、出力そのものは272馬力にとどまります。
もし今回ウワサされている「300馬力版」GRヤリスが登場するとなると、このGRMNヤリスを購入した人々からの反発は必至であり、ここをどう整理するのかも興味があるところですね。
それにしても、急激にここ最近「モリゾウ」が連発されるようになってしまい、これは豊田章男社長の意向なのか、それとも周囲が「マーケティング上の理由で」行っているのか、それとも豊田章男社長への「ヨイショ」なのかは不明。
ただし、今後「モリゾウ・エディション」イコール「軽量化とクロスレシオをウリにしたサーキット志向のハードコアモデル」という方程式が成り立つ可能性もあり、さらなるモリゾウ・エディション(GRスープラで出てきたらびっくりだな・・・)に期待したいと思います。
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参照:CARBUZZ