| 「得られる利益」を考えた場合だと、現在のトヨタにおける最優先事項ではないと考えられるが |
しかしセリカの発売は(今回の世界中を駆け巡った報道のように)金銭に換算できない宣伝効果を期待できる
さて、少し前からトヨタが「セリカを復活させるのでは」という話が出ていますが、今回ラリージャパン開催中に行われたQ&Aセッションにて、トヨタ自動車副社長がセリカ投入を明言したことが話題となっています。
なお、この場では「セリカの復活はあるか」と言う質問がなされたようで、しかしそれに対しては(同席した)豊田章男会長は即答せず、しかしトヨタの技術担当副社長兼中型車担当の中島副社長が「セリカを作っています」ときっぱりと答えたもよう。
「正直言うと、今すぐに何かが見えるわけではありませんが、社内にはセリカを待ち望んでいる多くの人がいます。ですので、公の場でこう言うべきか分かりませんが、セリカを作っています!」
この回答に対し、豊田章男会長が否定したとは報じられていないので、おそらくセリカ復活は「事実」なのではないかと思われます。
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さらにトヨタはガソリンエンジンを開発中
このほかにもトヨタは興味深い発表を行っており、それは「新型ガソリンエンジンを開発中」ということ。
このエンジンは、豊田章男がモータースポーツの活動に際し使用する「モリゾウ」の象徴となるべきエンジンだとされ、もしかするとアメリカンV8に「コヨーテ」「ハリケーン」などと命名されているように、この新しいエンジンには「モリゾウ」の名が与えられ、ひとつの時代を象徴する名機となるのかもしれません。
豊田章男会長からも「ベストカーからの質問だよ、出すか出さないかちゃんと言わないと」と迫られ、次期セリカと次期86について、商品開発担当の中嶋副社長が「出します」と宣言。よ! さすが!!
— ベストカー (@bestcarmagazine) November 23, 2024
「(次期)セリカ、作ります!」ラリージャパン会場でトヨタ中嶋副社長が…https://t.co/CYPcHyVqZV
これについては、豊田章男会長が自身のお気に入りのエンジンを挙げた際、トヨタのエンジンがリストに含まれていなかったことを受け、中島副社長が「モリゾウが残したいと思うようなエンジンを作るつもりです。それが出せるかどうかではなく、必ず出します」と宣言した、と報じられています。
トヨタは色々と多忙な時期にある
なお、現在トヨタは様々なチャレンジを行っている段階にあり、揺れ動く電動化時代への対応に加え、中国での大型投資、そしてスポーツカーだとLFA後継と言われる「LFR」なるモデルの開発と投入、次期レクサスRCの発表、そしてGR GT3がどこに位置するのかといった問題も。
そして次期GR86(スバルが手を引くことで将来が不安視されている)、GRスープラの継続生産問題等があり、ここで「すぐ」セリカが登場するとは考えられず、しかし発売が先延ばしになればなるほど「ガソリンエンジンの販売可能期間」が短くなってゆくため、もしかすると早い時期に何らかのアナウンスがなされることも考えられます(あるいは、そうでないのかもしれない)。
いずれにせよ、今回の発表では具体的な時期やスペックに触れられておらず、メディアに対する「リップサービス」の可能性もあると考えていたほうが「落胆が小さい」のかもしれませんね。
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参照:BestCar