
| 現行GRスープラ(A90/Mk5)、6年の歴史に幕 |
次期型スープラ(Mk6)は確実に存在する
2020年に登場し、BMW Z4と共同開発された現行GRスープラ。
高い人気を誇りつつも2025年モデルの「ファイナルエディション」をもって生産終了となることが明らかになり、トヨタにとって、スープラの復活は象徴的な出来事ではあったものの、その幕引きは意外と早いものでした。
しかし、トヨタ北米のプロダクト戦略担当SVP クーパー・エリクセン氏は、米カーメディア、MotorTrendとのインタビューで以下のように明言しており、つまり、Mk6スープラ(次期型スープラ)の開発は事実上確定。
あとはタイミングと開発体制の問題となります。
「次世代スープラを出すのは論理的な流れだ。ただ、“いつ、どうやって”という点はまだ決まっていない。」
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現行GRスープラのように“21年待ち”のような事態にはしないと明言
80スープラが1998年に販売終了となって以来、スープラが(GRスープラとして)復活するまでに実に21年を要したわけですが、これについて、エリクセン氏は以下のように述べていて、ここから察するに「次期スープラの登場までさほど待たせる気はないが、空白期間は必ず生じる」。
「今回は、あれほど長くは待たせたくない。我々としては、空白期間をできる限り短くするのが目標だ。」
なぜ今スープラは終了するのか?理由は「新たなプラットフォームが必要だから」
さらにスープラの生産終了にきクーパー・エリクセン氏は次のように説明していて、つまり、現行プラットフォーム(BMW共同開発)では様々な面で限界に達しており、これからの時代を生きてゆくにはまったく新しい基盤が必要というわけですね。※ポルシェ718ケイマン・ボクスターの生産が終了するのと同じ理由だと考えられる
「ファイナルエディションに至った(生産を終了するに至った)理由は、現行モデルのままでは新たな規制に対応するための投資に対し、コスト効率が見合わないからだ。」
次期スープラは再びBMWと共同開発されるのか?
現行GRスープラがBMW Z4とプラットフォームを共有しているのは周知のとおりですが、その点に関しては賛否が分かれており、しかし次期スープラついて再び他社と共同開発されるかはまったく不明。
しかしこれだけトヨタがスポーツカーに注力し、かつ一定の(商業的というよりはイメージ戦略的な)成功を収めている以上、「自社開発を行う」と考えるのが妥当であり、そこには今まで開発してきたGR各モデル、さらには開発中のGR GT3などから得られる知見、そしてル・マン・レーサー(GR010)の実戦投入から実証された技術が盛り込まれる可能性も大。
そしてこれらを下敷きとして「より強力な」GT3、GT4マシンを開発しモータースポーツでのプレゼンスを高めるというサイクルを構築すると考えるのが妥当です。
■ 次期スープラはどうなる?(予想)
項目 | 予想内容 |
---|---|
プラットフォーム | 新開発 or GA-Lベース |
駆動方式 | FR or 電動AWD |
パワートレイン | ターボエンジン / ハイブリッド / EV? |
発売時期 | 2027〜2028年? |
開発方式 | トヨタ単独または新パートナーと共同開発? |
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参照:MotorTrend