ドゥカティ(DUCATI)がミラノにて開催されているEICMAにて、「1299スーパーレッジェーラ」を発表。
「スーパーレッジェーラ」はガヤルドにも用いられていた軽量スパルタンモデルの名称ですが、このイタリア語を日本語に訳すと「超(スーパー)軽量(レッジェーラ)」なので、とくに固有のなにかを指すものではなく、ドゥカティ他でも使用されています(ミニ・スーパーレッジェーラなど)。
なおガヤルドの後継であるウラカンではハードコアモデルに「スーパーレッジェーラ」の名称が使用されず「ペルフォルマンテ」となりますが、今やドゥカティもランボルギーニと同じくVWアウディグループの一員であり(実際の株式はランボルギーニが保有)、スーパーレッジェーラはドゥカティ、そしてランボルギーニV10のスパルタンモデルはペルフォルマンテ、と呼称を使い分けるのかもしれません(もしウラカンにも”ペルフォルマンテ”のほかに超軽量モデルとしての”スーパーレッジェーラ”が用意されていたらびっくりですが)。
しかしながら今回の1299スーパーレッジェーラがランボルギーニに近いというのはその名称ではなく、構造や素材にあります。
ランボルギーニはエミッションコントロールやパフォーマンス向上を「ダウインサイジングターボ」ではなく「軽量化」によって達成しようとしており、そのためにカーボン素材について各機関と共同で研究所を設立するなどその可能性を模索。
最近では複合素材の「フォージド・コンポジット」にて特許を取得するなど、今後の活用について方向が明確になってきています。
そこで今回の1299スーパーレッジェーラですが、これはランボルギーニのカーボン技術を活かしたものとなっており、フレーム、スイングアーム、サブフレーム、ホイールまでもがコンポジット素材にて構成。
エンジンは215馬力で、ドゥカティの2気筒史上もっともパワフル。
コンロッドは(先日ランボルギーニが発表した)カーボンではなくチタンとなっていますが、これまでになく「カーボンファイバーを多用した」バイクと言って良さそうですね。
ランボルギーニとドゥカティは共同にてイベントを行ったりしていますが、できれば将来的にランボルギーニとのコラボによるドゥカティ(バイク)を見てみたいものだと思います。
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エンジンは同じ937ccテスタストレッサですが109馬力から113馬力にパワーアップ。
その他ライダーと後ろに座った人がより快適なポジションを取ることができる、としています(あくまでもスーパースポーツ基準)。
ライド・バイ・ワイヤを使用し「アーバン、スポーツ、ツーリング」のライディングモード変更ができるのも従来同様で、スーパースポーツSでは調整式オーリンズ製ショックを備えるのも同じく、殆どの仕様はキャリーオーバーといった印象です。
なおドゥカティはVWアウディグループに吸収され、とくにランボルギーニとは近しい関係を築いていますが、ドゥカティとランボルギーニとのコラボモデルが出ればなあ、と考えたりします。