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ロータスの親会社、中国・吉利汽車が自社ブランド「Zeekr(ジーカー)とLynk & Co(リンクアンドコー)を経営統合する」と発表。今後両者は共同にて展開を図ることに

ロータスの親会社、中国・吉利汽車が自社ブランド「Zeekr(ジーカー)とLynk & Co(リンクアンドコー)を経営統合する」と発表。今後両者は共同にて展開を図ることに

| ZeekerがLynk&Coの株式の過半数を取得、2025年から両者は一体化し運営されることに |

ブランドの存続や棲み分けについては現時点では明かされていない

さて、中国・吉利汽車はボルボ、ポールスター、ロータス、スマートの親会社としても知られていますが、これらのほかにも自社ブランドとして「Geely(ジーリー)」、「Lynk & Co(リンクアンドコー)」「Zeeker(ジーカー)」を手掛けていて、今回「Lynk & Coとジーカーを経営統合する」と発表。

吉利汽車そのものは好調であり、直近で発表された2024年7~9月期の決算では過去最高の売上高を記録したことが発表されていますが、今回の統合は「中国のEV市場における競争が激化しているため」リソースの効率化を行うことが目的だとされ、つまりは「来たるべき嵐に備え、蓄えを行っておく」ということなのかもしれません。

現時点では成長に陰りは見られないが

なお、吉利汽車はNEV(いわゆる新エネルギー車で、プラグインハイブリッドとBEV、FCEVを指す)に特化した展開を行っていることで知られ、7~9月においては約22万台のNEVを販売し、1~9月だと前年同期比93%増となる54万台を販売しています。

つまりは「かなり勢いがある中国の自動車メーカーのひとつ」でもあり、その成功の要因のひとつは「優れたデザイン性」にあるものと思われ、これはアウディなど海外のメジャーメーカーから引き抜いてきたデザイナーたちの活躍の成果だと考えていいのかも。

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ちょっと興味深いのは、この吉利汽車は上海汽車や第一汽車のように「欧米の自動車メーカーとの合弁企業展開によって技術を習得し力をつけてきた」のではなく、自社ブランド、そして買収したブランドのみによって成長してきたという非常に(中国では)珍しいパターンです。

その一方、中国の自動車メーカーにありがちな「マルチブランド展開」を行っていて、「Geely」は中国市場向けのエントリーブランドとして機能し、しかしLynk&Co、Zeekrはともにワールドワイドにて展開するデザイン志向のプレミアムブランドです。

さらにこの両ブランドでは「同じプラットフォームを使用した」「よく似たデザインの」クルマを発売しており、その意味においては今回発表があったように経営統合を行うほうが自然であったのかもしれません。

なお、「統合するくらいならなぜ(もともと)分けた」という気がしないでもないですが、もともとリンク&コーは「オンライン販売のみで、複数オーナーがカーシェアという形で共同購入する」「サブスクリプション」などの新しい販売方法をもって立ち上げられたブランドで、しかし結果的には規制等の問題もあって「普通の販売方法に」落ち着いており、よってZeekrとは当初思い描いていたような差別化ができなかったのかもしれませんね。

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参照:Geely

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