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もうこんなの大好き。ヒョンデが「走るのと楽しむのに必要なモノ以外は全部取り払った」コンセプトカー、RN24を発表。保安装備を取り付けて発売すれば結構売れそうではあるが

もうこんなの大好き。ヒョンデが「走るのと楽しむのに必要なモノ以外は全部取り払った」コンセプトカー、RN24を発表。保安装備を取り付けて発売すれば結構売れそうではあるが

Image:Hyundai

| ちなみにリアフェンダーは「音響ボックス」として機能し、様々な疑似サウンドを放出するらしい |

その他ヒョンデがこれまでに培った技術やデバイスがてんこ盛りである

さて、韓国ヒョンデは2012年以降「ローリングラボ(走る実験室)シリーズ」を展開していますが、当初はミドシップレイアウトを採用するハッチバック、その後は電動パワートレーンの採用、さらには「ポニークーペ」へのオマージュとなるN ヴィジョン74など、ここからは多数のクルマが誕生しています(現時点ではいずれも発売に至っていないが、このローリングラボは文字通り実験的意味合いが強く、市販を考慮していないからこそ思い切ったことが可能となっている)。※このローリングラボの開発を担当するのは同社の高性能車部門、「N」

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ヒョンデ RN24はこんなクルマ

そして今回発表されたのがローリングラボ最新モデルの「RN24」で、このクルマは見て補通り「スケルトン」構造を持つという過激極まりない一台です。

搭載されるパワートレーンはアイオニック 5 Nにも積まれるデュアルモーターとバッテリーパックだとされ、しかしヒョンデのエンジニアたちはアイオニック 5 Nをベースとしつつも「走行に必要な部分以外を全部取り除き、さらにはWRCから派生したサスペンションを組み込むことに。

さらにはホイールベースを約34ミリ短縮し、この実現のためにバッテリーセルの位置も変更しているというので、結果的にはアイオニック 5 Nとは「似て(いや、似てないか)非なるクルマ」というべきなのかもしれません。

Hyundai (4)

ただし車体重量は1,879kgだと伝えられており、これだけ軽量化を行ってもまだこの重量にとどまるということは、やはり「EVはどうやっても重くなる」ということを意味しそう(ただ、アイオニック 5 Nからは350kgの軽量化を達成している)。

ロールケージ風のエクソスケルトン(外骨格)は専用設計、19インチホイールはエラントラNから、リアスポイラーはヒョンデのTCRレーシングカーから拝借したものだといい、そのほかWRCカーに用いられるパワートレインドライブコントロールロジックシステムを流用したほか、ドライバーはステアリングホイールに取り付けられたボタンにてエレクトリックモーターの出力を調整可能。さらにフロントとリアのパワーバランス、加速と回生ブレーキのレベルも調整することができるのだそう。

Hyundai (3)

そのほか冷却システムはアイオニック 5 Nのハードウェアを進化させたもの、電子式ハンドブレーキはWRCカーから、エレクトリックモーターのトルク制御はi20 N ラリー1のセットアップを転用したもの(これはガソリン車であるが、ラリー用マシンの四輪駆動システムを模倣し、全四輪にトルクを適切に分配する)だと紹介されています。

なお、オフィシャルフォトやそのメカニズムを見てもわかるとおり、このヒョンデRN24は「ドリフト」を前提に作られていて、しかし0-100km/h加速3.4秒を誇るように「直線でも非常に速い」クルマとなっていますが、面白いのはアイオニック 5 Nで採用された(エキゾーストサウンド、それに類するサウンドを放出する)スピーカーを装着し、さらにリアフェンダーが「音響ボックス」としても機能すること。

Hyundai (2)

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もちろんこのRN24も「発売されることはなく」、しかしヒョンデは「単なるテスト車両以上のものである」「次世代高性能EVに関する新しい対話を始めるためのクルマ」であると説明しており、ここで用いられた技術のうちいくつかは市販車へとフィードバックされることになるのかもしれませんね。

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