| このミスが明るみに出た際、作業員は恐怖に打ち震えたことであろう |
それにしても「よく特定できた」ものである
さて、ヒョンデ傘下にある韓国キアがちょっと奇妙なリコールを届け出。
リコールそのものは「キア EV9の22,883台のリアシートに装着されるボルトが欠落していた」というもので、しかしその理由が「特定の(一人の)組立作業員によるミスで、その作業員は1年の間そのミスを繰り返していた」。
現時点では問題がある個体は「3台のみ」とされているものの、その3台を見つけるために22,883台を検査せねばならず、この作業員は「ただではすまない」のかもしれません。
今回、キアが届け出たリコール内容はこうなっている
アメリカの道路交通安全局(NHTSA)に届け出られたリコール報告によると、影響を受けたすべての車両は、韓国のキア・オートランド光明工場で製造されたもので、リコール対象は2023年9月25日から2024年10月15日までに製造されたEV9。
影響を受けたEV9の2列目および3列目のシートには取り付けボルトが欠落している可能性があり、そのため、衝突時にシートが動いてしまったり、シートベルトをしていてもその効果が全く無意味になってしまう恐れが生じます。
オーナーは、シートがガタガタ音を立てたり、シートが明らかに緩んでいるのを見て、問題を特定することができるかもしれませんが、この問題は実際に昨年9月、顧客からの苦情で初めて明らかになったと報告されており、その後にキア・ノースアメリカが行った90台のEV9のランダム検査では、緩んだり欠落したシート取り付けボルトは発見されず、しかしさらにその後行われた検査では、3台の車両において欠落したボルトが確認され、かつそのすべてが同じ作業員に関連していることがわかっています。
今のところ「この作業員のみがボルトを欠落させていた理由」「それがなぜ見つからずに放置されていたのか」については明かされていないものの、今後キアの工場ではいっそうの管理体制の強化がなされることとなりそうですね。
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参照:NHTSA