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【試乗:トヨタC-HR(ガソリンターボ)】ハイブリッドモデルとはどう違う?

2017/02/25

さて、トヨタC-HR、今度はターボエンジン搭載の4WDモデルに試乗。
トヨタC-HRは大きく分けると「ガソリンターボ(T)」「ハイブリッド(S/G)」があり、ガソリンは4WD、ハイブリッドはFFという構成。
上級グレードは「G」となり、ガソリンだと”GーT”、ハイブリッドだと”G”が上位となります。
先日はハイブリッドモデルに試乗していますが、今回試乗したのはガソリンターボの「G-T」。

G/G-Tでスペックを比較するとこんな感じとなります。

G(ハイブリッド)
価格:2,905,200円〜
燃費:30.2km/L
最高出力:エンジン:72kW[98PS]/5,200r.p.m. モーター:53kW[72PS]
最大トルク:エンジン:142N・m[14.5kgf・m]/3,600rpmモーター:163N・m[16.6kgf・m]

G−T(ガソリンターボ)
価格:2,775,600円〜
燃費:15.4km/L
最高出力:85kW[116PS]/5,200〜5,600r.p.m.
最大トルク:185N・m[18.9kgf・m]/1,500〜4,000rpm

ハイブリッドの方が13万円ほど高額ですが、ハイブリッドは自動車取得税が免税(0円)となるので購入の金額は実際のtokorodeha
さほど変わらず。
その上出力(トータル)だとハイブリッドは170馬力、ガソリンターボは116馬力と大きく差があり、さらに燃費もハイブリッドはリッター30.2キロ、ガソリンターボは15.4キロと「倍近い」差があり、駆動方式さえこだわらなければそもそも比較対象にならないレベル。

実際の販売においても75%程度がハイブリッドを選んでいるとされますが、ガソリンエンジンを選択している25%について、おそらく価格ではなく「4WD」というところに価値を見出しているのだと思います。

ぼくの住む地域も冬になると積雪や凍結があり4WDの必要性を感じるので、実際にC-HRを購入するとなると4WDも考慮に入れたいところ。
ただ、同時に月間2000キロほど走行するのでハイブリッドの燃費性能も捨てがたく、相当に迷う選択ではありますね。

さて実際の試乗ですが、外装や内装はハイブリッドモデルと同じなので、詳細は下記を参照頂ければと思います。

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そこで実際に運転した印象ですが、とても1.2リッターは思えないトルクで、この辺りややはりターボ、という感じ。
体感上は自然吸気エンジンだと2.4リッターくらいの印象で、ちょっとした坂道でも問題なく加速。
扱いやすさという点では非常に良くできたエンジンで、大排気量NAのようなフィーリングですね。

ただし良い面ばかりではなく、高速道路を走るような速度での再加速や追い越しではハイブリッドに軍配が上がるのは間違いありません。

他、ハイブリッドに比べると車内のノイズが結構あるのでは?と事前に予想していたものの、意外に(というかかなり)静か。
車内環境だけで言えば、ハイブリッド、ガソリンターボエンジン車との間で体感できる差はない、と言えそうです。

ハイブリッドとガソリンターボエンジン車とで大きく異なるのは駆動輪で、ハイブリッドはFF、ガソリンターボは4WD。
プリウスでは「4WD」があるので「プリウスSUV」と呼ばれるC−HRでも4WD化は難しそうではありませんが、なぜかC−HRのハイブリッドモデルには4WDが設定されず、これは「謎」。

実際にC−HR両者を運転した印象ではFFと4WDとの差を感じるのは難しく、これは積雪などの環境下でないと4WDの恩恵を受けるのは難しそうです。
なおC−HRのサイト、カタログにおいて大きくボリュームを割いているのは「足周り」「ハンドリング」で、4WDに関する記載はほぼ無し。
これはマツダやスバルの4WDとは大きく異なるところでもあり、よってC−HRの4WDシステムは運動性能を向上させるものではなく、C−HRの4WDは「生活四駆」と割り切るのが良さそうです。

そういったことを考えると、C−HRにおいて4WDモデルつまりガソリンターボを選ぶ理由は「4WDでないと」という理由のみで、加速や燃費においてもハイブリッドにもちろん軍配があがりますし、実際の購入金額においても減税額を考えるとハイブリッドの割高さもほぼ帳消しになるため、4WDの必然性がなければハイブリッドモデルの方が優れた選択かもしれませんね。

なお、逆にガソリンターボを選ぶ理由を考えてみると。
実燃費だと試乗を通じガソリンターボはリッター9キロ、ハイブリッドはリッター14キロ。
カタログ燃費のそれぞれ15.4キロ、30.2キロとは大きく差がありますが、実燃費は意外とガソリンターボとハイブリッドでは差がないなあ、という感じなので、ここは注目に値するところですね。

もう一つ考えるべきは「リセール」で、最近のコンパクトハイブリッドの中古市場での相場下落を考えると、C−HRではもしかすると「ガソリンターボの方が下取りが高いかもしれない」と思ったりします(基本的に4WDは必需品としての需要があるので中古相場は高い。それはスバルが証明している)。

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