| まさかのルイ・ヴィトングループ総帥のクルマが販売に |
ホットハッチの代表とも言える「プジョー205GTI」の珍仕様が登場。
これまでもラリーのホモロゲーション取得を目的に製造された「ミドシップの」プジョー205などを紹介していますが、今回の205GTIは一味違います。
というのも、このプジョー205GTIは「防弾仕様」だから。
「目立ってはいけない」という地味カスタム
この”バレットプルーフ”プジョー205GTIは1990年式で、前オーナーは「ベルナール・アルノー(Bernard Arnault」氏。
ベルナール・アルノーって誰よとなるかと思いますが、ルイ・ヴィトン・モエ・シャンドン・グループ(LVMH)を統括する人物その人で、世界長者番付では第四位(総資産4兆円くらい)。
LVMHグループはルイ・ヴィトンを筆頭にフェンディ、シャネル、ウブロ、タグ・ホイヤー、クリスチャン・ディオール、セリーヌ、ケンゾー、ジバンシー、ブルガリなど多数のブランドを傘下に収めることでも知られます。
↓この人がベルナール・アルノー。かなり怖い人らしい
今回販売されているアルノー氏所有のプジョー205GTIの価格は500万円くらいで、平均的なプジョー205GTIに比較して5倍程度の価格。
これには「ベルナール・アルノーというプレミアム」のほか、彼独特のカスタムが影響しているようです。
↓ベルナール・アルノー氏がマニュアル・トランスミッションをガチャガチャやっているのを想像するのは難しい
このプジョー205GTIは1990年当時、ベルナール・アルノー氏が新車にてプジョーへとオーダーしたもので、当時から億万長者であったアルノー氏が「目立たないように」「もしものときに安全なクルマを」という意図でカスタムしたもの。
よってガラスはスモークかつ防弾、そしてフロアも強化されて防爆仕様となっています(レベル2、つまり357マグナムまで耐えることができる)。
もちろんそのために重量は増加して車体重量は1400キロとなっており(もとは940キロ)、この重量を受け止めるべくサスペンションとブレーキは強化済み。
↓これが強化された防弾ガラス。ドアのヒンジやリアハッチのダンパーももちろん強化の必要がありそう
エンジン出力については不明ですが、重量増加、「もしも」の際の機動性を考えるとパワーアップされていると考えるのが妥当。
なおパワーステアリングとエアコンが追加されていますが、これらも当時、「通常では選択できなかった」装備だとされ、アルノー氏の絶大なる権力を推し量ることができる部分です。
VIA:Bring A Trailer