| 相変わらずチューダーはアグレッシブな取り組みを見せてくれる |
もはや「ロレックスのディフュージョンブランド」という説明もそぐわないほどのオリジナリティを発揮
さて、チューダー(TUDOR)が新作としてペラゴス FXD クロノ「サイクリング エディション(M25827KN-0001 / 740,300円)」を発売。
これは文字通りサイクリスト用に特化した作りを持っており、軽量なカーボンコンポジット製ケース(43ミリ)、サイクリング仕様のタキメーターベゼルなどを持つなど、他モデルとはちょっと違う個性的なモデルに仕上がっています。
チューダー ペラゴス FXD クロノ「サイクリング エディション」はこんな腕時計
そこでこのペラゴス FXD クロノ「サイクリング エディション」を見てみると、文字盤は(サンドブラストっぽい)マットブラック、ダイヤル外周のフランジ(45度の角度がついている)にはレッドとホワイトでサイクリング仕様のタキメーター、そしてホワイトのスクエア型アワーマーカーにチューダーならではの”スノーフレーク”針。
見るからにアグレッシブなデザインではありますが、チューダーはこの文字盤をして「レースレディ(いつでもレースができる)」と表現しています。
このペラゴス FXD クロノ「サイクリング エディション」の大きな特徴はケースにカーボンコンポジットを採用していることで、ロレックスに先駆けてチタンケースを採用し、さらにはブロンズなど様々な素材にチャレンジしてきたチューダーならでは。
その他チューダーではDLC加工、ヴィンテージレザー風ストラップなど、積極的にロレックスとは異なる仕様を取り入れ、独自の世界観を形成していますね。
そしてこの「オールブラック」はロレックスにはないカラーリングであり、せっかくチューダーを購入するのであれば「ロレックスでは選べない」仕様を選びたいところです。※そのほうがロレックスに対するコンプレックスを感じずにいいと思う
なお、ストラップもロレックスでは対応がない「ファブリック」。
チューダーは2010年からこのファブリックストラップを採用していますが、これはフランスで創業され150年以上の歴史を誇るジュリアン・フォール社製。
19世紀に作られた織り機によって生み出されるストラップは独特の存在感を放ちます。
搭載されるムーブメントは「ブライトリング 01 クロノグラフ」をベースにチューダーがカスタムしたMT5813(マニュファクチュールキャリバーという位置づけとなっている)。
リューズ、プッシュボタンはチタン製、そして風防はドーム型のサファイアクリスタル。
なお、このコンポジットカーボン製ケースは(ダイバーズウォッチ仕様の)ペラゴスFXDに次ぐ採用となっており、チューダーでは珍しい部類です。
まずチューダーが採用したチタンが後にロレックスに用いられた例もあり、場合によってはロレックスもこのカーボンコンポジットケースを採用するのかもしれません(ロレックスもそろそろネタが尽きかけており、カーボンやセラミックケースに手を出す時期に来ているとも考える)。
チューダー ペラゴス FXD クロノ「サイクリング エディション」のプロモーション動画はこちら
合わせて読みたい、チューダー関連投稿
-
チューダーがビザ・キャッシュアップRBとの提携を発表。「我々のやり方は他と異なる。後方から先頭を狙うチームを選んだのはそのためだ」
Tudor | トップチームではなく下位チームをパートナーに選ぶあたり、さすがは「Born to Dare」である | チューダー、そしてビザ・キャッシュアップRBの活躍に期待したい さて、チューダー ...
続きを見る
-
チューダーの2024年新作は「ブラックベイGMT」「ブラックベイ58」。なんと価格448万円の「オールゴールド」モデルも登場
Image:Tudor | 最近のチューダーは比較的「ベーシックな」デザインが多く、あまりアバンギャルドな製品が登場していない | 一度はロレックスから離れたデザインが増えたものの、最近ではまたロレッ ...
続きを見る
-
チューダー新作はまさかのピンク文字盤を持つブラックベイ クロノ。「安心してください。ピンクは万人向けではないので、ちょっとだけしか作りません」
| ピンクを着るということは明確な意思表示のあらわれであり、それはチューダーの反骨精神と一致する | たしかに一般的ではないが、けっこうな人気が出るかもしれない さて、チューダーが新作としてまさかのブ ...
続きを見る
参照:TUDOR