Image:Sinn
| 腕時計のケース素材は年々多様化しているが、それでも「ダマスカス」を使用した例はほかに思い浮かばない |
そして実用性で知られるジンが「ダマスカス」を採用したことは驚きである
さて、質実剛健な腕時計のみを製造販売している「ジン(Sinn)」。
正式な会社名はジン特殊時計会社で、元パイロットそしてラリードライバーであったヘルムート・ジンによって設立されており、ファッショナブルさとは全く無縁の「実用一点張り」なところがその魅力かと思います。
実際のところぼくもジンに対しては強い魅力を感じているものの、実用時計だけにそのデザインが「殆ど変わらず」、よってついつい「いつでも買える」と考えてしまって購入が伸び伸びになっています。
ちなみにですが、一般での知名度が高くない割には中古相場がけっこうなレベルにあり、一定数のマニアが存在していることもわかりますね。
なんとジンが「ダマスカス」チタン鋼をケースに採用
そして今回ジンが発売したのが新作腕時計「1800.TITANDAMASZENE」。
この「DAMASZENE」というのはドイツ語での「ダマスカス」だと思われますが、文字通りチタン製のダマスカス鋼をケースや腕時計のパーツに採用するという異色の一品で、世界限定100本のみ、その価格は2,588,000円(ジンにしては生産本数が少なく、そして高価である)。※ケースとダイヤルが一体化しているようにも見える
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素材として採用されたのはグレード2とグレード5チタンで、異なる素材を(溶かして)混ぜ合わせることでこの独特の文様が生じるわけですが、そのために「2つとして同じものがない」という特徴があり、ジンではこの「チタンダマスカス」のブロック状態からケースそしてダイヤルを削り出しています。
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そしてケースのみならず・・・。
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バックルやリュウズまでもがチタンダマスカス。
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そして面白いのはストラップが」ダマスカスの風合いにあわせたヌバックのボアレザーとなること。
針やインデックスの「ブルー」アクセントの意味いついては説明されていないものの、チタン特有の「焼けたときの色合い」を意識しているのかもしれません。
なおケース径は43ミリ、ムーブメントは42時間のパワーリザーブを誇るキャリバーSW300-1。
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ボックスも専用品となり、交換用ストラップにツール、ルーペ(ダマスカスの文様を眺めることができる)、クロスや冊子が付属しており、まさに「コレクターズアイテム」といった感じですね。
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