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フェラーリのキーヘッドにバイクや家のカギを移植する方法はこれだ。キーの入手から加工まで

2019/07/08

| 今やネットでなんでも手に入る |

さて、今日は問い合わせの多かった「フェラーリのキーヘッドに、ホンダCBR250RRのキーを移植する」方法を紹介。

要は「フェラーリの純正キー(赤い部分)に、ホンダCBR250RRのカギ部分を装着する」というもの。
バイクのキーに限らず「家のキー」「他の車のキー」「ロックのキー」など、年でも応用の効くワザです。

フェラーリのキーヘッドへの「キー移植」はこうやる

ここで実際にその方法を紹介したいと思いますが、おそらく最大の難関は「キーの入手」。
フェラーリのディーラーへ行けばブランクキーを入手できる他、ときどきフェラーリストア(オンライン)にも登場します(すぐに売り切れる)。
あとはイタリア自動車雑貨店、ネットークションでも入手できますし(常時在庫があるわけではない)、世界中のebayからも探せます。

なお、このキーはフェラーリ458イタリア、カリフォルニア/カリフォルニアTの世代にて採用されていたもので、現行モデルでは既に使用されていないもの。

まずはキーを分解しよう

そしてキーを入手した後は「キーの分解」。
このタイプのフェラーリのキーにはリモコンが内蔵されていて、電池交換を考慮してか、容易に分解が可能な構造を採用しています。

キーを分解するには、フェラーリの跳ね馬がついている赤いパーツを外すことになるわけですが、これをパカっと開くためのスリットがあり、そこへマイナスドライバーを差し込んでねじると簡単に赤い部分が外れます(同じ方法にて、表裏両面を外す)。
念のため、マイナスドライバーの先にはマスキングテープを貼るなど、傷に配慮したほうが良いかもしれません。

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装着されているキーを抜こう

なお、画像ではすでにキーを抜いた状態ですが、フェラーリのこのタイプのキーには「ブランクキー」が最初から装着されていて、赤いカバーを外した後はキーを取り外す必要があります。

そしておそらく、これがもっとも作業難易度の高い部分で、このキーは、「黒い樹脂部分と一体成型されていて、簡単には抜けず」、よってキー周辺をホットナイフで溶かし、溶かした部分をニッパーでカットし、細かい部分はカッターで削ってキーを抜き取ることに。

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よって、必要とされる道具は(今後の工程含め)以下の通り。

・ホットナイフ
・カッター
・彫刻刀(あれば便利)
・エポキシ系接着剤

参考までに、一部メーカーのキーは、「キーとキートップとが同時成形されておらず、バネ棒などでキーを簡単に固定してあるので」容易に引っこ抜けるものもあります。

キーを抜いたら、新しいキーを入れるための加工をしよう

そしてフェラーリの純正キーを抜いた後は、ホンダCBR250RRのキーを差し込むことになりますが、そのためにもともとのキーが装着されていた周囲を削ります(そうしないと新しいキーの先端を十分に露出させることができず、使用できないため)。

これは根気の必要な作業で、カッターや彫刻刀を駆使し、ひたすら削ってゆくしかなさそうですね。

なお、キーの「長さ」とは別に、「幅」「厚さ」については幸いなことにフェラーリの純正キーとホンダCBR250RRの純正キーとで「ほぼ同じ」なので、キーを差し込む長方形の穴については加工する必要がないのは幸いです。

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ホンダCBR250RRのキーを分解しよう

そして今度はホンダCBR250RRのほうのキーを分解。
これについてもホットナイフで黒い樹脂部分を溶かし、キーの金属部分が見えてきたら、ニッパーを使用して「力技で」バリバリと樹脂を引き剥がせばOK。

そして、キーの「不要な」部分をカットしたのがこの状態です。
なお、元の部分をちょっと残して「Y字」としているのは、キーを回転させたときのねじれ強度を確保するため。

「Y」の上の部分を切り落として「I」字に加工しても問題はないと思いますが、やはりねじれや抜け落ち等が心配です。

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フェラーリのキートップにホンダCBR250RRのキーを装着する

そして加工したキーをフェラーリのキートップに差し込み。
このとき、バイク側にもこの状態でキーを差し込み、ちゃんとシリンダーを回せるか、そしてハンドルロックと解除ができるかどうかを確認しておきます。

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キーが動かないように固定しよう

そしてエポキシ系接着剤(2液式)を使用し、キーを固定。
接着剤には様々な種類がありますが、エポキシ系が最も強度が高く、かつ耐久性にも優れるようです。

なお、バカにならないのが「木工用ボンド」ですが(完全乾燥後の固定力は非常に強力)、これは乾燥に時間がかかり、かつ流動性が高すぎるので扱いに困るところですね。

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なお、接着剤の量はこれくらいでもOKだとは思うものの、心配な人は「モリモリ」でも良いかと思います(重量が増え、手応えも増しますし)。

カバーを閉じてキーは完成

そしてエポキシ系接着剤が硬化したら、外したカバーをぱちんと閉じてキーは完成。

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この方法はけっこう使える

なお、この「キーを移植」はけっこう使えるワザで、ぼくは家のカギ等もフェラーリやBMW、ポルシェのキーヘッドに移植。

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ただ、最近はスマートキーが増えて「カギ」を持たないキーが増えているので、この方法を使えるのは「ちょっと昔の」キーだけですが、オークションで探せば安く手に入る場合もあり、なかなかにオススメです。

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