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中古相場下落中!今が買いどき?ベル&ロス(Bell&Ross)の腕時計(中古)購入を考える

2019/08/12

| BR01、BR02、BR03はずいぶんお買い得な価格帯に |

さて、ぼくのお気に入り腕時計ブランド、ベル&ロス(Bell&Ross)」。
これまでにもBR01、BR02、BR03と3本のベル&ロスを購入していますが、いずれも非常に満足度が高く、「何本でも欲しくなる」ブランドの代表格だと言えます。

なお、ベル&ロスは航空機(戦闘機)の計器盤をモチーフとした「BR-01」で一気に有名に。
この腕時計がラルフ・ローレンの目に止まり、広告で大きく採用されたために一気にブレイクしたという経緯が有名ですね。

腕時計には様々な種類があり、素材に優れるもの、機能に優れるもの、加工技術に優れるもの、デザインに優れるもの、等々。
そして「腕時計だけを見ると」格好良く見えるものの、実際に腕に巻くと「イマイチ」な高級腕時計も存在します。

そして、ベル&ロスの腕時計は、「腕時計単体で見るよりも、実際に身に着けたほうが格好良く見える」稀有な腕時計だと考えていて、だからこそラルフローレンが”モデルに身に着けさせ”広告に採用したのかもしれません。

ベル&ロスは腕時計オタクが始めたブランド

なおベル&ロスはもともとウォッチメゾン(メーカー)ではなく、腕時計オタク2人(ブルーノ・ベラミッシュ氏とカルロス・ロシロ氏)が1991年、パリにて創業した”デザイナーズ”腕時計ブランド(1998年にシャネルと提携し、最近は”自社”ムーブメントもリリース)。

その高いデザイン性が評価され、多くのセレブや著名人に愛用されることとなりますが、デザイナーズブランドということで、地位がやや低く見られたり、機械式腕時計マニアからは評価が低いという事実もあるようです(最近はかなり改善されてきましたが)。

はじめて発売した腕時計は「46ミリ」という圧巻のケースサイズを持つBR01。
ベル&ロス自体が「航空機の計器」をイメージし、視認性を重視していることからもシンプルで視認性の高いデザインを持つことになりますが、「精巧さ」が重視される腕時計業界において、この潔さが新鮮に映り、多くのコピーが登場したほど。※ベル&ロスの基本コンセプトは「視認性」「機能性」「信頼性」「高精度」

ぼくは少しの間、腕時計のデザインに関連した業界に身を置いていましたが、世界中どの展示会に行っても「ベル&ロス(BR01)の模倣品ばかり」、という時期が数年は続いていたことが思い出されます。

ただ、最初に発売したBR01のイメージが強すぎ、他にどんなモデルを出してもヒットしない、それを超えることができないというのがベル&ロス最大の悩みなのかもしれませんね。

実際、ベル&ロスは、多くの振興腕時計メーカーがそうであったように、人気化した後には様々なデザインを投入して「上位移行」を図るものの、どれもうまく行かず。
デザイン的に高級感を出しにくいということも災いし、「カジュアルとプレミアム」の間から抜け出すことができず、現在も(一部モデルを除くと)中心価格帯はブランド発足当初と大きくは変わらないようです。

そして、「大ヒットしたが、それが長続きしなかった」ブランドの典型として、中古市場が安値で推移する、というものがあります。
つまりは「売れまくった製品が中古市場に流入し、しかしもう人気がなくなったので価格が下がり続ける」という現象。

さらにベル&ロスは年々相場が下がっており、20万円以下で程度の良い腕時計が入手できる、というのが現状です。

ベル&ロスの基幹モデルは大きく分けて2種類

そしてベル&ロスの腕時計というと、「スクエア」が有名。
しかしながら他にもラウンド型のBR123やWW1、WW2、V1、V2、V3等も存在しており、ただしいずれもメジャーではなく、これらを買う意味は「薄い」と考えています。

なぜならば「ベル&ロスにしかない」デザインでも機能でもなく、これらを購入するのであれば、オメガやタグホイヤー、IWCの腕時計を購入したほうがいい、と考えているから。

ベル&ロスを買うということはそのデザインを買うということでもあり、やはりスクエア型のBR01/BR03、もしくはトノー型のBR02を選ぶべきだ、ともぼくは考えています。

なお、BR01はこういった腕時計。
上述の通りケースサイズは46ミリという巨大なもので、その存在感は抜群と言えますね。

ただ、あまりに大きすぎたのか、42ミリのBR03が登場した後は人気が徐々に薄れ、新品で購入できるのは「スカル」シリーズ4つ、通常文字盤の「インストルメント」シリーズでも4アイテムのみとなっています。

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ちなみにケースの「ブラックコーティング」は他メーカーの製品に比べて剥がれやすく、ローターを巻き上げたときにシャリシャリ音が出る、針を打ち抜いた後の処理が甘いなど、品質は「高くない」という認識。
ベル&ロス全般に言える傾向ですが、こういった品質のせいか売却価格は高くないので、新品で、かつ定価にて購入するのはかなり「危険」だと考えています(よって中古で安く買えば、また売るときの損失額は小さくて済む)。

こちらはBR002。
これも実際にぼくが持っているものですが、けっこう身につけたときの満足感が高く、「買増しても良い」と考えている一本。
ただ、BR01、BR03とは異なってケースとベルトとが一体化したデザインを持っており、「社外品」のベルトを装着できない点は要注意。

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ベル&ロス対応を謳った社外品のベルトではBR01、BR03用のベルトの存在は確認できますが、BR02用のベルトは販売されていないようで、もし消耗すると純正品を5万円ほど出して購入する必要があります(ベルトとラグとの境界線が傷みやすい)。

なお、中古だと3針モデルでは20万円以下、クロノグラフだと30万円以下で入手でき、この価格で購入できる腕時計としてはかなり秀逸かもしれません。

こちらは42ミリサイズのBR03。
ベル&ロスの中では「小ぶり」で、現在は主力モデル(現行だと26製品もある)となっています。
現在までに様々なバリエーションが発売されており、今購入を考えている「中古Bell & Ross」もこのBR03。

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20万円出せばかなりの選択肢があり、現在中古市場にて物色中です(できればBLACK MATTE希望)。

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ベル&ロスは品質向上に注力している

ベル&ロスの名誉のために言っておくと、ベル&ロスの品質も年々向上している模様。
たとえば、BR10/BR03のケース四隅にあるビスの向きを見た場合、以前のモデルでは「ビスの向きがバラバラ」だったのに、最近(といっても2017年)に購入したBR03 94-RS17では、ビスの溝の向きがすべて時計の中心を等しく向いているということがわかります(オーデマピゲ・ロイヤルオークのように秩序がある)。

そのほか針の処理なども丁寧になり、そのデザイン性に磨きをかけるとともに、精度も向上させてきている、ということが実感できますね。

bell and ross watch

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