| ただしSC18がヴァルキリーやGRスーパースポーツに対応できるとは思えない |
2020年より開催されるというル・マン24時間レースの最高峰、「ハイパーカークラス」。
現在のところアストンマーティン、トヨタ、スクーデリア・キャメロン・グリッケンハウスが参加を表明し、ケーニグセグが参戦を検討している、というところ。
そしてなんと今回ランボルギーニが「ハイパーカークラスへの参戦を考えている」という意思を表明し、周囲を驚かせる事態となっています。
参加するのであれば「SC18」がベース
なお、これはAutocarが、ランボルギーニCEOであるステファノ・ドメニカリ氏へと行ったインタビューにて判明したもので、これまでにもウワサが出ていたもの。
そして今回の報道では、ランボルギーニが参戦のためにレギュレーションを確認しているということ、現時点では「イエスともノーとも」言えないものの、「参戦可能」だということを確認した、ということも語られています。
ただ、ランボルギーニは「ハイパーカークラス参戦のために新しいレーシングカーを作る予算はない」とも語っており、参戦するならば「SC18」をベースにするのが最善の選択だろう、とも。
SC18とは、顧客の要望によってアヴェンタドールをベースに作られたワンオフのサーキット走行専用車両であり、つまるところV12エンジンをミッドに搭載する4WD。
これはランボルギーニのレース部門「スクアドラ・コルセ」が製作したもので、これまでのモータースポーツ活動のノウハウが詰め込まれているクルマだと紹介されています。
ただ、いかにアヴェンタドールSVJが「ニュルブルクリンク最速」のパフォーマンスを誇ろうとも、F1を超えると言われるパフォーマンスを持つアストンマーティン・ヴァルキリーや、ル・マン優勝車をベースにしたトヨタGRスーパースポーツに対抗できるとは思えず、このあたり「参戦する価値があるかどうか」はちょっと微妙かもしれない、とは考えています(ただ、ランボルギーニCEO、ステファノ・ドメニカリ氏は以前にスクーデリア・フェラーリの代表も務めており、そのあたりの策はあるのだと思われる)。
なお、ハイパーカークラスのレギュレーションについては、現在公開されている範囲では下記の通り。
ランボルギーニの使用する「ガソリンエンジン+4WDは可能なのかについては不明です(前輪をモーターが駆動するハイブリッドであれば4WDは可能)。
・ハイパーカースタイルを持つこと ・ロードカーをベースとしていること ・2年以上継続生産されるクルマであること ・20台以上が生産されていること ・最低重量は1,100kg ・出力はトータルで750馬力 ・タイヤサプライヤーは1つ ・ル・マン・サーキットを3:30で走れること ・ハイブリッドシステムの出力は270馬力まで ・ハイブリッドシステムが駆動するのは前輪 ・プロトタイプの場合は専用のガソリンエンジン搭載も可能 ・車体と違うメーカーのエンジンは搭載不可能 ・燃料は一種類 |