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マツダがコンパクトな直6エンジン、抵抗の少ない自動変速機の特許を出願!新型スポーツカーに向けた準備か

2020/02/05

| 加えて今後のマツダ上位モデル、トヨタ車への搭載もありそうだ |

マツダが日本の特許庁へと「直6エンジンの排気構造」「トランスミッション」に係る特許を出願し、1月30日に特許庁がこれを公開へ(発明の名称は” エンジンの排気構造 ”)。
まずは直列6気筒エンジンについてですが、通常のエンジンは「エンジンにエキゾーストマニホールド(ヘッダー)を取り付けて排気を集合させてからマフラーへ」という構造を持っていますが、これだと「エキマニ分、エンジンが横に張り出す」ので搭載スペースを要します。

そこでマツダが考えたのが、「シリンダーヘッド内にエキゾーストマニホールドの役割を持たせる」というもので、一つのパーツで2つの役割を兼ねさせることによりエンジン+排気系のコンパクト化を狙ったもの。

6気筒エンジンに関する特許はエンジンユニットのコンパクト化、排気干渉低減を狙ったもの

内容としては下記の通り出願されていて、排気の集合は「シリンダー1~3」+「シリンダー4~5」の2系統で行い、シリンダーの添加する順番を第1気筒→第5気筒→第3気筒→第6気筒→第2気筒→第4気筒とすることにより排気干渉を最小限に抑える(等長エキマニと同様の効果を狙う)ということになりそうです。

【課題】排気ポートの構造上の変更によって、エンジンの小型化を図りつつ排気効率を確保することができるエンジンの排気構造を提供する。
【解決手段】気筒配列方向に並ぶ第1,第3燃焼室c1,c3から排出された排気を集合する第1集合部10aと、第1燃焼室c1から第1集合部10aまでを連通する第1ポート11と、第3燃焼室c3から第1集合部10aまでを連通する第3ポート13とを備えた第1排気ポート機構Paがシリンダヘッド2内で一体形成されたエンジンEの排気構造において、第1,第3ポート11,13の延長線L1,L3が平面視にて鈍角で交差するように形成され、第1ポート11の延長線L1が集合部10aの上半部に接続され且つ第3ポート13の延長線L3が第1集合部10aの下半部に接続されている。

特許情報プラットフォーム※2020-16189と入力して検索
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こちらはエンジン本体。
出願された特許では10枚の画像が登録されています。

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新型オートマティック・トランスミッションは発熱と構造上の「ずれ」を解決

そしてもう一つの「トランスミッション」ですが、これは一言でいうと「発熱を制御し、構造的にも効率的な変速機」。
マルチプレートを採用した自動変速機においては、スリップ制御を行う際に発熱が生じ、その発熱をコントロールするために大量の潤滑油を生じると今度はそれが抵抗になり、しかしマツダの特許ではそれを回避する構造を提案し、かつ従来の変速機では構造的に「ずれる」宿命にあった「ドラム部材の縦壁(これについてはよくわからない)をずれないようにした」ということになりそうです。

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その内容については下記の通り(出願された特許には21枚の画像が登録)。

【課題】ハブ部材とドラム部材との間に複数の摩擦板が配置されたブレーキを備えた自動変速機において、潤滑用の作動油による摩擦板間の引き摺り抵抗を抑制しつつドラム部材の縦壁部が軸方向に倒れることを抑制する。
【解決手段】ハブ部材20とドラム部材40との間に複数の摩擦板50が配置されたブレーキBR2を備えた自動変速機10において、ドラム部材40は、摩擦板50がスプライン係合される外側円筒部41と軸方向一方側から径方向内側に延びる縦壁部42とを備える。ドラム部材40の縦壁部42に軸方向他方側に延びる延設部43が設けられると共にハブ部材20に延設部43の外周側に支持部80cが設けられ、ドラム部材40は、延設部43と支持部80cとの間に配置された軸受部材45を介して支持部80cに支持される。

特許情報プラットフォーム※2020-16272と入力して検索
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マツダはスポーツカーに関すると思われる特許を相次ぎ出願

なお、マツダはこれまでにも「新型スポーツカー」に関すると思われる特許を多数出願。
最近だとスーパーカー顔負けの「モノコック+サブフレーム」シャシーを出願したことも。

マツダからスーパースポーツ登場?ランボルギーニやマクラーレン同様のスペースフレームを持つ特許図面が公開に。もしかすると電動ターボ+トランスアクスル

ほかには「スワンスイングドア」も。

マツダがまたまた特許取得、今回は「上に開く」スポーツカー用ドア。RX-9に採用か?

アクティブエアロに関する特許も出願していますね。

マツダが格好良い格納式リアスポイラーの特許出願。先日の「ドア」とあわせてRX-9に採用?

まだまだ真偽の程はわかりませんが、マツダは直6ターボをフロントに積む新型スポーツカーを発売すると言われ、マツダ自身も「100周年を迎えた今年は、ジュネーブモーターショーにて100周年をテーマにした展示を行う」と発表しており、ここでなんらかの発表があるかもしれません。

マツダが”RX-9を発売する”とのウワサ。情報提供者は「ほぼ確実。直6ターボ搭載、350-400馬力」と主張

VIA:Motor1

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