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中国の税制はどれほど?日本だと3000万円のランボルギーニ・ウラカンは税金だけで5460万円に価格上昇

2017/12/05


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中国では輸入車にかかる関税が高額で、これは一部引き下げの方向で動いているものの、中国の自動車メーカーは競争力確保のためにこの措置を継続するように中国政府に働きかけており、おそらくはしばらくこの税制は継続されそうです。
よって中国では輸入車がやはり高額になるわけですが、ここでいくつか例を見てみましょう。

輸入車にかかる税金としては大きく分けて「関税」「付加価値税」「排気量にかかる税金」の三種。
関税は今のところ一律で25%、付加価値税は17%が輸入価格に対してかかります。
問題は「排気量にかかる税金」で、これは0-40%と幅があり、4リッターまでだと12%以下、4リッターを超えると40%とイキナリ高額に。
※加えて約2200万円を超える価格の車を購入する場合は10%の「贅沢税」が加算される

よって各社とも4リッターまでに排気量を抑える傾向にあり、これはハイパフォーマンスカーといえども同じ。
たとえばフェラーリ488GTB/スパイダーは3.9リッター、マクラーレンは3.8リッター、メルセデスAMG GTは3.9リッターという感じですね。

一方ランボルギーニ・ウラカンは5.2リッター、アストンマーティンDB11も5.2リッター。
例えばフェラーリ488GTBとランボルギーニ・ウラカンLP610-4の輸入価格が3000万円と仮定すると、関税が750万円、付加価値税が510万円。
よって3000+750+510万円で4260万円となるわけですが、ここからが問題でフェラーリ488GTBの排気量にかかる税金は360万円、ウラカンのそれは1200万円(!)。

となるとフェラーリ488GTBの中国での価格は4620万円がベース(ここから利益を乗せる)で、ランボルギーニ・ウラカンLP610-4は5460万円がベース。

欧州や日本だと同じ3000万円の車が中国だと4620万円と5460万円という差に(日本でも自動車税は排気量によって決まるものの、車両本体価格からすると誤差のようなもの)。

なおアストンマーティンDB11の車両価格が2500万円だとすると、2500+625+425+1000=4550万円となり、フェラーリ488GTBと同じくらいの価格に。
フェラーリ488GTBは670馬力、0-100キロ加速3秒ですが、アストンマーティンDB11は610馬力/3.9秒と見劣りする数字となっており、中国でアストンマーティンの競争力が劣る、というのもわかるような気がしますね。

なおこれはランボルギーニも同様で、「40%」の税金は中国においてかなりな差異を生んでいる、と言えるでしょう。

関連投稿:中国が約2200万円を超える車の購入時に「贅沢税」10%を課金。カリフォルニアTはセーフ、488GTBはアウト?

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中国にて、130万元(約2200万円)を超える車を購入する場合、「贅沢税」が10%課されることが決定。
現在輸入車には25%の関税、17%の付加価値税、排気量に価格税金で(排気量に応じ)0-40%の税金が課されますが、高額車両にはさらに10%の税金が必要になる、ということですね。

これは輸入時のインボイス価格に対してなのか「販売価格」に対してなのかは不明ですが、インボイス価格だとするとフェラーリ・カリフォルニアやアストンマーティンDB11、マクラーレン540Cあたりはセーフ、フェラーリ488GTB、マクラーレン570Sあたりはアウト、ということに。
現在中国は排気量4リットルを境に税金が大きく変わり、よって各社ともエンジンの排気量を4リットル以下に抑えていますが、この新しい税制が継続するようであれば、各メーカーとも「2200万円以下」の車を作るようになるかもしれませんね。

なお中国の自動車販売における「2200万円以上」の車はわずか1%のみとのことで、影響は非常に限定的とされます。
中国は何かを抑制しようとすると罰金や課金を行う傾向にありますが、どうもそれは中国政府の収入を増加させるだけに終わっているようで、たとえば一人っ子政策実施時には「二人目は産んでもいいけど罰金」であったわけですが、お金持ちは罰金を払ってでも二人目や三人目の子供を持っており、お金持ちにとっては「罰金さえ払えばOK」という感覚であったようですね。

関連投稿:中国にて自動車販売減少→税金を下げたら25%も販売増加。どの国もかなり税金には敏感な模様

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中国はまだまだ成長を続けるものの、その速度は穏やかになっており、自動車についても今までのようには伸びずにここ最近販売は低調。
しかしながら政府がそれを打開しようと期間限定で税制の優遇を行ったところ販売が一気に伸び、前年比で24%の増加に。

今年のこれまでの数字と同時期前年比の比較だと、この影響で13%成長となっており販売台数は1400万台と成っていますが、今回税制優遇を行ったのは小排気量の車のみで、これは中国自動車メーカーの政府への働きかけによるもの。
ただし税制優遇は恒久的なものではなく、8月にこれが終了するということで「駆け込み需要」があったようです。

いつの世も、そしてどの国でも税金というのは国民にとって大きな関心ごとであり、同じように日本でも税金の上下で大きく消費者の行動が変わってきますね。

なおこの効果は一時的なもので、中国における自動車の販売下落は止めようもないとは思われますが、となると今度は自動車販売各社が「値引き合戦」になるのは目に見えており(購入価格が下がると人々がものを買うことがわかったので)、そうなると完全に消耗戦になると考えられます。

今回の税制優遇で伸びたのはボルボを購入したGeelyで、広州自動車が31%、長城汽車が25%。
外国勢だとフォードが22%、GMが18%、日産が17%の伸びとなっています。
もちろん今回の税制優遇処置でも販売を伸ばせなかったメーカーもあるはずで、中国自動車産業は戦国時代に突入したとも言えますね。


関連投稿:中国でもホンダNSX発売。高額な税金が加算され新車価格は約5000万円

中国でもホンダNSXが発売に。
グレードはわずか一つのみ、価格は法貨換算で約5000万円となっています。
日本がNSXが発売された時、アメリカでの価格に比べてあまりに高価なことが話題になりましたが、中国の価格は日本のそれとは比較にならないほどの高額に。

中国において輸入車にかかる税金としては大きく分けて「関税」「付加価値税」「排気量にかかる税金」の三種。
関税は今のところ一律で25%、付加価値税は17%が輸入価格に対してかかります。
問題は「排気量にかかる税金」で、これは0-40%と幅があり、4リッターまでだと12%以下、4リッターを超えると40%とイキナリ高額に。
加えて約2200万円を超える価格の車を購入する場合は10%の「贅沢税」が加算されるので、必然的にスーパーカーは高額になるという計算ですね。

なおランボルギーニ・ウラカンは中国では8500万円ほど、フェラーリ488GTBは6500万円ほどなので(やはり排気量が小さいことが大きい)、中国においていかにNSXが高いといえども、中国ではNSXが「割安なスーパーカー」であることは間違いなさそうです。

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