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フェラーリ、53年ぶりに世界王者へ。WEC 2025年シーズンでマニュファクチャラーズ&ドライバーズタイトルを同時制覇という偉業を成し遂げる

フェラーリ、53年ぶりに世界王者へ。WEC 2025年シーズンでマニュファクチャラーズ&ドライバーズタイトルを同時制覇

Image:Ferrari


フェラーリ、WECで“ダブルタイトル”を獲得

実に53年ぶりの世界選手権制覇となる歴史的快挙を果たす

2025年11月8日、バーレーン8時間レースの劇的な結果によってフェラーリが2025年FIA世界耐久選手権(WEC)マニュファクチャラーズタイトルを獲得。

これは1972年以来、実に53年ぶりの世界選手権制覇となる歴史的快挙です。

同時にフェラーリ・AFコルセ 499P #51号車を駆るアレッサンドロ・ピエール・グイディ、ジェームズ・カラド、アントニオ・ジョヴィナッツィの3名がドライバーズタイトルを獲得し、最終戦では4位フィニッシュながらもシーズン通算での安定した成績が栄冠を手繰り寄せる結果となっています。


フェラーリ会長ジョン・エルカーンのコメント

フェラーリ会長ジョン・エルカーン氏は次のように語り今回の勝利を称えることに。

「この結果は私たちに大きな誇りをもたらし、2022年に始まった夢の実現です。
フェラーリが耐久レースの最高峰に復帰して3年、ル・マン3連勝を果たし、今また2つの世界タイトルを獲得できたことは、チーム全員が一丸となって戦った証です。
日々の努力と謙虚さ、そして絶え間ない進化がこの成果をもたらしました。」


499Pが受け継いだ“312 PのDNA”

今回のタイトルは、フェラーリの耐久レース史において通算24回目の世界タイトル(クラス別を含む)。

トップカテゴリーでの“総合タイトル”としては9度目で、1972年にフェラーリ312 Pが勝ち取ったFIA世界メイクス選手権以来となり、499Pはまさに、この伝説的プロトタイプから“バトンを受け継いだ存在”といえそうです。

また、今回のドライバーズタイトルは、フェラーリとして耐久レース最高峰クラスでの初の総合ドライバーズ王座。

ピエール・グイディとカラドはGTカー時代にも2017年、2021年、2022年と3度クラス王者を経験しており、今回の戴冠で通算4度目の栄冠獲得となります(地味にスゴい)。


WECでのフェラーリの復活劇

2012年に始まった現行WECでは、フェラーリはこれまでGTクラスで7度のマニュファクチャラーズタイトルを獲得し、しかし2025年はその中でも初の“総合王者”という特別な意味を持ちます。

また、ドライバーズタイトルは通算6回目で、過去には2013年、2014年、2017年、2021年、2022年にGTクラスでの勝利を収めたという戦績も。


F1以来の「マラネロに戻る世界王座」

今回の戴冠によりマラネロに世界選手権タイトルが戻るのは17年ぶりで、フェラーリがF1でマニュファクチャラーズタイトルを獲得したのは2008年(F2008)、そして最後のドライバーズチャンピオンはキミ・ライコネン(2007年)。

つまり今回のWEC制覇は、フェラーリにとって“再び世界を制した瞬間”であり、耐久レース復帰を決断した意義を証明するものといえそうです。


フェラーリ499Pが切り拓いた未来

ハイパーカー時代の幕開けとともに登場したフェラーリ499Pはデザイン、空力、ハイブリッド技術すべてにおいてフェラーリの哲学を体現しており、その成功は今後のフェラーリのロードカーにおける開発や電動化戦略にも(今まで以上に)フィードバックされることとなりそうですね。

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参照:Ferrari

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