エンツォ・フェラーリのデザイナーとして有名なケン・オクヤマ(奥山清行)氏が8月18日にモンタレーにて新プロジェクトを公開する模様。
今回の車両は「Kode 0」と呼ばれており、前回の「Kode 57」より前の数字ですね(ただし”57”は1957年に由来し、プロジェクト番号ではない)。
このモデルについて情報はほぼなく、今のところ判明しているのは「V12エンジンをミッドにマウントし、カーボンモノコックフレームを持つ」、ということくらい。
公開された動画ではシャープなエッジを持ちLEDヘッドライト(デイタイムランニングライト?)を備えている様子がわかります。
なお同氏はピニンファリーナに在籍していたことからフェラーリとつながりが深く、すでに発表されている「Kode 57 Enji」もフェラーリがベースとなっていますが、その発表の際に「次回のプロジェクトはランボルギーニがベース」とも語っており、今回の画像がその「ランボルギーニベース」の車なのかもしれません。
「V12エンジンをミッドにマウントし、カーボンモノコックフレームを持つ」、というところはアヴェンタドールとも符合し、一体どういった車なのか気になりますね。
↓こちらはKode57
なお、ケン・オクヤマ氏はポルシェ・ボクスター(ポルシェにも在籍していた)、フェラーリ599/456、マセラティ・クワトロポルテ、シボレー・カマロなど数々の車のデザインに関わっており、やはり最も有名なのは「エンツォフェラーリ」。
これはピニンファリーナへとフェラーリがそのデザインを委託していた頃の作品で、「相当なプレッシャーがあった」ことをのちに明かしています。
このときフェラーリのピニンファリーナに対する要求は厳しく、何度かデザイン案を提出したものの全て「NO」。
そして迎えた最後のプレゼンも「NO」となるとエンツォのデザインは他社に回ってしまうという状況であったそうですが、そのプレゼンにおいても当時フェラーリのCEOであったルカ・ディ・モンテゼーモロ氏はヘリコプターを待たせたままで最終デザインをチラリと見ただけでダメ出しをした、と言われます。
そこで焦ったのがピニンファリーナCEOで、すぐにケン・オクヤマ氏に「作成中であった別の案」をすぐに仕上げてもってこいと指示し、15分だけルカ・ディ・モンテゼーモロCEOを待たせて見せたのが、のちに製品となる「エンツォフェラーリ」のデザインスケッチであったと言われます(これにはモンテゼーモロ氏が一発OKを出したとされている)。
日本でもケン・オクヤマ氏の「Kode57 Enji」公開。なお次のプロジェクトはランボルギーニがベース
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