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メルセデス・ベンツのデザイン主任「ウチはオープンSUVはやらん。それはバッドアイデアだ」

2017/08/22

メルセデス・ベンツのデザイン主任、ロバート・レズニック氏が「SUVのオープンモデルは作らない」とその可能性をバッサリ否定。
メルセデス・ベンツはGLA、GLE、GLC、Gクラス、GLSなど多くのSUVを持ち、さらにはGLCとGLE、には「クーペ」も設定。
いわゆる「SUVハッピー」な会社で、それはジャーマンスリー随一、とも言えます(さらにはGLBも計画中)。

「オープンのSUV」というとレンジローバー・イヴォーク・コンバーチブル(クロスカブリオレ)、日産ムラーノ・コンバーチブルが有名ですが、前者は成功を収め、後者は大失敗とも言える結果に。
イヴォーク・コンバーチブル、ムラーノ・コンバーチブルも「セレブ向け」と狙いは同じだったと思われるものの、なぜこんなに大きく差がついたのかは不明。

ベースとなる「イヴォーク」の人気とムラーノの人気に差があったのかもしれませんし、ムラーノ・コンバーチブル発売時には今ほどの「SUVブーム」でなかったことも関係しているのかもしれません(ムラーノ・カブリオレは”高すぎた”こともある。

なお、前出のデザイン主任は「メルセデスにとってオープンSUVはバカげている」とも語っており、その背景として「メルセデス・ベンツの顧客層には需要がない」こと、「オープンSUVはあまりにコストがかかる」ことを挙げています。

メルセデス・ベンツは最近、ブランド初となるピックアップトラック「Xクラス」を発売していますが、そのトラックよりも「オープンSUVは市場が小さい」と見ているのでしょうね。

そして「コスト」についても非常に重要な要素で、「レンジローバーは”イヴォーク3ドアを持っていたから”できたが、我々は3ドアのSUVを持っていない」とも。
フルオープン化するには構造上「4ドア」だと非常に難しく(後部ドアの前を支える支柱がなくなる)、4ドアのままオープン化するにしても、3ドア化するにしても、「どちらにしても」コストが掛かりすぎる、としています(やはりムラーノはこれで価格が高くなった模様)。

なおメルセデス・ベンツは「マイバッハG650ランドーレット」を発売していますが、それは「オープン」とは様相が異なるもので、ピックアップトラック「Xクラス」にしても日産ナヴァラという「ベース」があったために実現できたと考えられ、しかし「オープンSUV」はベースがないのでどうしようもない(そして無理に作る理由もない)、ということなのでしょうね。

 

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画像のGクラス・カブリオは2013年に生産が終了していますが、今後期待されるオープンのSUV市場はこういったハードなものではなく、イヴォーク・カブリオレのようなオシャレなものなのでしょうね。

現在車の流行はSUVにシフトしており、道路のよくないロシアや中国が牽引していると思われますが、日本や北米のように道の整っている国でもやはりクロスオーバーは人気です。

各メーカーこぞってSUVを投入していますが、そこで各社SUVラインナップを拡大しきった後はどうするか、と考えると「次はSUVのオープン」となるのは当然の流れかもしれません。

ただ、中国は大気がイマイチということ、雨が多いということもあってオープンの人気はなく(メルセデスもそこは理解している)、そしてムラーノはカブリオレで失敗(時代が早すぎた?)していることを考えると、実際に売れるかどうかはまだまだ未知数。
イヴォーク・カブリオレにまずは期待ですね。

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