ペブルビーチにてインフィニティの謎コンセプトカー、「プロトタイプ9」の姿が一般公開に。
すでにオフィシャルフォトも公開されており目新しいものではありませんが、今回Motor1のカメラマンmNathan Leach-Proffer氏がその美しい画像をアップしています。
プロトタイプ9は「70年前のスポーツカー」がコンセプトで、1989年に活動を開始したインフィニティが公開するには「謎」とも言えるコンセプト。
歴史が浅いからこそ「歴史を求める」のかもしれませんが、このあたり「4年しか生きられない」レプリカントが記憶を求めるのと似ているのかもしれません。
タイヤは現代のものではなく、かなりレトロなトレッドパターンを持つもの。
EVとなりますが、ブレーキは特殊な構造を持っている(インホイールモーターではないものの、回生機構をここに移したのかも)ようですね。
ステアリングホイールのセンターには3眼メーター。
パネルの仕上げも美しく、優雅さや高級感も感じます。
なおインフィニティのエンブレムは「富士山」と「将来に続く道」を表したもので、奥行きを感じさせるデザインがそのコンセプトを視覚的に表現。
ちなみにスタイリングは伝統的な「ロングノーズ」ですが、この車はフロントに巨大なV12エンジンや直6エンジンを納めているわけではなく、「ロングノーズ」である必要がないので、このスタイリングも「謎」。
トラクションを考えるとフロントを短くして座席を前に移動し、重量のかさばるバッテリーを駆動輪に荷重をかけるためリアに配置するか、その容積が大きいのであれば重心を低くするためにフロアに敷き詰めるのが「妥当」ですが、そうしなかったのはインフィニティがこの「レトロなスタイリング」を最重要視したためだと思われます。
VIA:Motor1