|既存FXX Kにアップグレードパッケージとして提供するほか、超限定数にて販売|
主な変更内容はエアロパッケージ、サスペンション、操作系
フェラーリがサーキット専用モデル、「FXX K」の進化版、「FXX K EVO」を発表。
これはフェラーリがムジェッロ・サーキットにて開催したイベント、「フェラーリ・モンディアリ」にて公開されたもの。
現在フェラーリは40台の「FXX K」を販売済みですが、今回の「FXX K EVO」はこれのアップグレードパッケージとして提供され、つまり「FXX K」に装着されるキットということに。
加えてフェラーリはその「数」は不明ながらも」かなり絞った数にて新車販売も追加で行う、とコメントしています。
今回の「FXX K」アップグレードパッケージにおける主な内容としては固定式の二段ウイング(シャークフィン付き)。
これによってダウンフォースはGT3もしくはGTE用レースカーと同等のダウンフォースを発生する、とのこと。
数値的にあらわすとFXX Kに比べてプラス23%、ラ・フェラーリ比だと+75%の向上となっており、時速200キロの時点では640キロの、最高速では830キロものダウンフォースを獲得することに。
なおダウンフォースだとロータス・エキシージ・レース380は時速273キロにて240キロ、ヴァイパーACRが(オプション装着の場合)最大で1000キロ、アポロ・インテンサ・エモルツィオーネ(IE)が時速300キロにて1350キロを発生。
ウワサされた出力向上は見送り
フェラーリFXX Kに話しを戻すと、各部のエアロパーツの見直しのほか、サスペンション(フロント:ダブルウィッシュボーン、リヤ:マルチリンク)の設定変更も。
重量に関しては付加物が増えたにも関わらず1165キロ、とこれまでのFXX Kと同じにとどまります。
なお出力に関してもハイブリッドシステムあわせて1050馬力、とこれまでと同じ(一説では1200馬力に達するとも言われていた)。
トランスミッションは7速デュアルクラッチ、ブレーキはブレンボ製カーボンセラミック。
ホイールはフロント20、リヤ21インチサイズを装着し、タイヤはピレリ・Pゼロ(スリック)。
インテリアだとステアリングホイールが新形状となり、これはF1マシンからフィードバックされた技術を盛り込み、ステアリングホイール内にパドルやKERSコントローラーを内蔵したもの。
そのほかにはリアカメラ+6.5インチディスプレイの装着、改良されたテレメトリーシステムなども装備。
なお、フェラーリの「FX」プログラムは、ごく限られた顧客のみにフェラーリの用意したサーキット走行専用モデル「FX」を販売してサーキットを走行させ、そこから得たデータを市販車に反映させることを目的としたプログラム。
これまでも599をベースにした「599XX」、エンツォ・フェラーリをベースにした「FXX」が存在し、最新の「XX」モデルはラ・フェラーリをベースとした「FXX K」となりますが、今回そのFXX K向けのアップデートが実施された、ということに。
フェラーリによると、FXX K EVOはすでに5000キロの開発テスト、15000キロの耐久テストを終えている、としています。
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