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テスラの「2030年ル・マンレーサー」。レース戦績、デザイン的特徴に欠けるテスラはデザイナーにとって鬼門?

2017/11/11

★テスラがル・マンに参戦したら?2人のアーティストがその姿を予想★

CGアーティスト、Jeroen ClausさんとFabian Breesさんの考えた、テスラの「2030年ル・マンレーサー(レーシングカー)」のレンダリング。
テスラはその話題性や新規性から、たびたびこうやってアーティスト/デザイナーに取り上げられています。
仮想スペックだとじつに時速450キロを誇るとされますが、たしかにスピードが出そうなデザインを持っていますね。

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なお、テスラの「未来」を考えるにあたり、デザイナーがおそらく困るのは、テスラの「歴史の少なさ」。
たとえばフェラーリであれば250GTO、ポルシェであれば917や962など、過去に活躍したレーシングカーという「遺産」があり、それに現代のプロダクションモデルが持つ特徴を組み合わせれば「それっぽい」レンダリングが完成することに。

ただしテスラはこれまでモータースポーツにてその名を刻むような戦績はなく、よって「遺産」もないために”過去にモチーフを求める”のはまず無理。
しかも、現行モデルにおいても「明確にテスラと識別できる」デザイン言語を持っているわけではないので、なおのことレンダリング作成には苦労しそう。

よって、このレンダリングにおいても現行テスラ(市販モデル)との共通性は感じられず、そこにある共通性とは「エレクトリック」ドライブトレーンを持つ、ということのみ。

そういった意味において、テスラがこれから行うのは「その歴史を作ること」なのだと思われますが、ひとつはアイコンとなりうるデザインとしての特徴を確立すること、もうひとつはやはり自動車であるからには「レースに勝つこと」が必要なのかもしれません。

ただ、レースに勝つとなっても、テスラの場合は参加できるカテゴリが限られるのは辛いところ。
しかしながら現在フォーミュラEにもテスラは参戦しておらず、その意向も見られないことを考えるに、イーロン・マスク氏はモータースポーツには興味が無いものと思われます。

たしかに同氏が興味を持った分野とされる「インターネット」「クリーン・エネルギー」「宇宙」とモータースポーツとの関連性は薄く、今後もテスラによるモータースポーツへの大きな関与は無いのかもしれません。

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ちなみに、この「2030年のテスラ・ル・マンレーサー」ですが、外観は「無人走行車」のように見えるものの、実際には人が乗るコクピットが存在するようです。
ただ、中なら外が見える「ガラス」はなく、代わりにフードがドライバーを覆うことに。
おそらくはこのフードの内側に周囲の映像や情報を投影するのでしょうね。

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