当時不人気、今では貴重なポルシェ968のエンジンをスワップ
アメリカにて、エンジンをもとの直列4気筒3リッターからコルベットのV8エンジン(LT1)に換装してしまったポルシェ968が販売中。
さらにはクロスレシオを持つトランスミッションも組み込まれているとのことで、なんとも楽しそうな車に仕上がっています。
なお販売価格は150万円ほどで、これは日本における相場を考慮すると「破格」に安い設定。※日本だとだいたい300万円以上。ただしもうクーペは売り物がゼロ
ポルシェ968とは?
ポルシェ968は1991-1995年、とポルシェにしては比較的短命に終わったモデル。
「FRの手本」と言われた944の後継となり、クーペとカブリオレが投入されています。
↓全長が単純に「倍」のはずのエンジンをなんなくスワップ。「CORVETTE」のロゴもそのまま
なお、軽量化した「968クラブスポーツ」、ハイパワーな「968ターボS」、さらに強力な「968ターボRS」が存在し、これらは中古市場だとけっこうな高値で取引されている状態。
とくに「968クラブスポーツ」は軽量化の他に足回りの強化、フルバケットシートやLSD装着など現代のハードコアモデルに通じる手法を採用しており、今でも相当な人気を誇ります。
968自体の評価が高く、そのため海外のバイヤーが日本国内の968を根こそぎ持っていったせいか、現在のポルシェ968の中古車登録台数は「カブリオレ一台のみ」。
それだけ世界的な人気が高いモデルである、ということですね(しかし日本だとポルシェ=911、という認識が強いことも同時に表している)。
ポルシェとしても一連のFRスポーツモデルについて「トランスアクスル採用モデル」としてひとつのカテゴリ認定しているほど。
※ポルシェ・ジャパンによるトランスアクスル特集ページ(Transasxle Era)はこちら。924、944、968、928が該当
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