これはジャガーの特別部門によるハンドメイドなのでちょっと”反則気味”?
ジャガーXE SVプロジェクト8がニュルブルクリンクを7:23にて周回し、「セダン最速」の座をゲット。
これまで「セダン最速」だったアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオの記録は7:32なので、これより「9秒も」速いタイム、ということになり、「スーパーカーキラー」の面目躍如といった感じです。
いかに「スーパーカーキラー」といえどもタイムは純粋なスポーツカーには及ばず
なお、ニュルブルクリンクのラップタイムにおけるベスト5はこんな感じ。
2.ラディカルSR8LM(1780万円) 6:48.00(2009)
3.ランボルギーニ・ウラカン・ペルフォルマンテ(3418万円) 6:52,01(2017)
4.ラディカルSR8 6:56.08(2005)
5.ポルシェ918スパイダー(9500万円) 6:56.08(2013)
こちらはセダンにおけるベスト3。
セダンにおける「最速モデル」、つまり今回のジャガーXE SVプロジェクト8は総合だと24位、その次のアルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオは43位、ポルシェ・パナメーラ・ターボは56位。
2.アルファロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ 7:32,00(2016)
3.ポルシェ・パナメーラ・ターボ 7:38,00(2016)
なお、今回記録を達成したジャガーXE SVプロジェクト8は「一応は市販車」であるものの超限定ハンドメイドモデルであり、かつジャガーのカスタム車制作部門「SVO(スペシャル・ビークル・オペレーションズ)」が製作した車両。
SVOの責任者であるジョン・エドワーズ氏は今回の記録達成に関して「SVOはパフォーマンスの限界を突破するために存在する」と語っており、この結果に満足しているようですね。
ジャガーXE SVプロジェクト8は5リッターV8スーパーチャージド・エンジンを搭載し600馬力を発生。
8速ATと組み合わされ、0-100キロ加速は3.3秒(ランボルギーニ・ウラカンRWDより速い)、最高速度はじつに時速321キロに達します。
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先日よりプロトタイプが目撃されていたジャガーXE SV プロジェクト8が正式公開。
これはジャガーのカスタム部門であるSVO=スペシャル・ビークル・オペレーションズによって製作されたもので、限定300台にて発売。
エンジンは5リッターV8(592馬力)となり、ジャガー史上「最もパワフルなロードカー」となります。
ジャガーSVOのボス、ジョン・エドワーズ氏によると「SVOの存在意義は高級さやパフォーマンスの境界を超えるような車を作ること」としており、今回のXE SV プロジェクト8については「情熱的なデザイナー、エンジニア、職人たちによる結晶」とも語っています。
XE SV プロジェクト8はカーボン製のフロントバンパーとリアバンパーを備え(当てると修理費用が高そう)、フロントフードもカーボン製。
フロントバンパーについてはセンターのメッシュを除くと「グリルまでが一体成型」となっており、左右のグリルがフロントバンパーそのものと一体化(バンパーに直接穴が開けられている)しているのは”新しい”デザインで、まるでコンセプトカーのようだと思います。
ボディはワイド化されタイヤサイズは20インチ、駆動方式は4WD。
ステアリングやアクセル操作に対するレスポンスと正確性が高められており、ブレーキもカーボンセラミックディスクを採用するなどスパルタンな仕様となっています。
前後フェンダーの「下部分がない」のは最近のレーシングカーと同様のデザインであり、この車がロードカーよりもレーシングカーに近い存在であることを示しているかのようですね。
インテリアもスパルタンで、カーボンファイバーとアルカンターラのオンパレードで、ブラック一色なところがすごみを感じさせるところ。
なおトランスミッションは8速クイックシフト。
アメリカ市場のみは(保険の関係か)4シーターとなるそうですが、他の市場では「2シーター」での販売となるようです。
パフォーマンスにおいては0-100キロ加速3.3秒で、これはメルセデスAMG GT Rの3.6秒、マクラーレン540Cの3.5秒、ランボルギーニ・ウラカンRWDの3.4秒よりも速く、確実に「スーパーカーの領域」ですね。