どこからどう見ても「メルセデス・ベンツCLS」と言えるアイデンテティを持っている
メルセデス・ベンツが予定通り新型CLSを公開。
サイドウインドウのグラフィックは明らかに「CLS」であることを主張しており、もはやこれはひとつのアイコンとも言えそうですね。
そういったアイコンに加えて今回メルセデス・ベンツは新しいデザインを持つヘッドライトとテールランプを新型CLSに与えており、まさに「新世代メルセデス・ベンツ」第一号、とも言えるモデルとしての登場です。
他メーカーとは明らかに異なるデザインを採用してきた
メルセデス・ベンツのデザインチーフ、ゴーデン・ワグナー氏によると「新型CLSは4ドアクーペのアイコンだ。我々の”ホット&クール”といったデザイン思想を盛り込み、そのDNAを極限レベルの純粋性にまで昇華させている」とのこと。
フロントはAMG GT/メルセデス・ベンツSクラス風のデザインを持ち、これによって「スポーティー」な雰囲気を演出。
バンパー下部、両サイドのグリルは「閉じて」いますが可動部のようなスリットが見え、これは今流行の「シャッター」を持つグリルだと考えて良さそう。
なお、このフロントデザインについて、メルセデス・ベンツはデイタイムランニングランプの光り方を「アロー(矢)」、グリル周りを「シャーク・ノーズ」、顔つき全体を「プレデター・フェイス」と表現。
ヘッドライトは新形状となり、これは小さく下辺が「つり上がった」もの。
現在はマツダやアウディ、BMWなど「ヘッドライトとグリル」とを連続させるメーカーも多い中、メルセデス・ベンツはこれらを切り離したデザインを継続させており、しかしグリルとヘッドライトとが隣接する部分の角度を統一することでデザイン的整合性を出しているようですね。
テールランプも他メーカーのレンズが「立体的に」なるなかで「つるりとした」表面を持っており、しかし内部は立体的な発光形状に。
これもヘッドライト同様に新形状となりますが、やはりCLSのデザインを「新しく」見せている要素だと言えます。
日本への導入がどれになるかは不明ですが、今回発表されたのは「CLS 350d 4MATIC」「CLS 400d 4MATIC」 「CLS 450 4MATIC」。
CLS 450 4MATICに採用されるのは新設計となる6気筒エンジンで、これは48ボルトシステムによる「EQブースト(EQ Boost)」を装備し、出力は370馬力に。※フォードの”エコブースト”に名称が似ていて、訴訟にならないか心配
EQブーストの作動原理は現在不明ですが、「+22馬力」が得られるとしており、アウディA8に採用されたようなマイルドハイブリッドだと思われます。
パフォーマンスとしてはCLS 450 4MATICの0-100キロ加速が4.8秒、ディーゼルモデルのCLS 350d 4MATICでは5.7秒、CLS 400d 4MATICだと5.0秒という数字。
スタイル全般に関してはルーフラインやウインドウにおける美しさは「デザイナーであれば誰もが夢見るであろう」と上述のゴーデン・ワグナー氏が語るほど自信があるもの(だからこそ、それを阻害しないよう、リアにはモデル名を示すバッジなどの付加物が無いのかもしれない)。
なお、メルセデス・ベンツの常として、発売初年度には「エディション1(Edition 1)」が設定に。
これはインテリアに「カッパーアート」なるコンセプトが与えられ、ブラックのナッパレザーにカッパーのアクセントが与えられているようですね(スマートでも同様の限定モデルがあった)。
その他だとIWC製のアナログクロックの文字盤が専用になったり、フロアマットも専用になったり、さらには内装各部への”Edition 1”バッジ、モニターにはEdition 1専用のウエルカムシークエンス採用という変更があるようです。
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インテリアはメルセデス・ベンツEクラス譲り
インテリアだと新型Eクラスとよく似たデザインを持っており、こちらについては「新デザイン採用第一号」とはならなかったものの、イルミネーションを内蔵したエアコン吹き出し口など(ジェット・エグゾースト・デザイン)、これまでのデザインをさらに進化させたものとなっていますね。
ちなみにこの「アンビエントライト」は64色から選択が可能で、温度やエアコンの温度設定にあわせても色が変わる、とのこと。
安全装備としては最新世代のドライビングアシスタンスを持ち、これはアクティブブレーキアシスト、レーンキーピングアシスト、アテンションアシストなど。
オプションではアクティブ・ディスタンス・コントロールやアクティブ・ステアリング・アシスト、アクティブ・ブレーキ・アシストなどが含まれる「ドライビング・アシスタンス・パッケージ」も選択可能となっています。
ちなみにメーター類がすべてデジタルになっているものの、逆に「時計」はアナログ。
これはメルセデス・ベンツが腕時計メーカーのIWCとパートナーシップ契約を結んでいるためでもありますが、メルセデス・ベンツいわく「この部分にアナログをあえて採用するのはデジタル世代とのコントラストを表現するためにとても重要」とのこと。
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