使用したのは顧客所有のアゲーラRS
ケーニグセグは去る11月に「アゲーラRS」にて市販車最速記録を更新しましたが、その最高速を出した時の様子を動画にて公開。
映像は車内に設置されたカメラにて収められたもので、動画を見ていても「とんでもなく安定している車(途中でステアリングホイールから手を離したりしている)」であることがわかります。
なお、その記録は時速457.9キロで、ケーニグセグのテストドライバーによって達成されたもの。※これは片道での映像であり、ギネス記録は同じ道の「往復平均」で競われる
ケーニグセグはこれまでに5つの速度記録を樹立
ケーニグセグは「記録に挑戦し続ける」会社でもあり、これまでも5つの世界記録を更新。
中にはケーニグセグCCRにて同社が最初に「世界最速」を打ち立てた記録(389km/h)、先日ヘネシー・ヴェノムF5に破られはしたものの、シロンを打ち負かした「0-400-0km/h」が有名です。
なお現在公開されている「最高速ランキング」は下記のとおりですが、ケーニグセグは以前CCRにて樹立した記録を自ら更新した、ということになりますね。
ケーニグセグ・アゲーラRS(時速277マイル/447キロ)
ヘネシー・ヴェノムGT(時速270マイル/434キロ)
ブガッティ・ヴェイロン・スーパースポーツ(時速263マイル/423キロ)
SSCアルティメイト・エアロ(時速256マイル/412キロ)
サリーンS7ツインターボ(時速248マイル/400キロ)
ケーニグセグCCR(時速242マイル/389キロ)
マクラーレンF1(時速241マイル/388キロ)
パガーニ・ウアイラBC(時速238マイル/383キロ)
ゼンヴォST1(時速233マイル/375キロ)
ノーブルM600(時速225マイル/362キロ)
ランボルギーニ・ヴェネーノ(時速221マイル/356キロ)
アストンマーティンOne-77(時速220マイル/354キロ)
ジャガーXJ220(時速217マイル/350キロ)
マクラーレンP1(時速217マイル/350キロ)
ラ・フェラーリ(時速217マイル/350キロ)
ブガッティ・シロン(時速261マイル/420キロ)※実際には記録準備中
記録を達成した車両はケーニグセグの顧客が所有するもので、使用したタイヤは特別製ではなく「普通に買える」ミシュラン・パイロットスポーツ・カップ2。
記録達成に要したのはわずか1セットとのことで、タイヤに依存しない、アゲーラRSの基本性能の高さもわかります(ダウンフォースを弱めに設定しているのかも)。
なお、ブガッティ・シロンも相当なパフォーマンスを持つはずですが、今のところ最高速挑戦は行なっておらず、その理由は「タイヤがもたない」からだと主張。
しかしながらこうやって続々と記録を更新する車が登場し、しかも「ツルシ」のタイヤでケーニグセグ・アゲーラRSは記録を更新しているので、ブガッティとしても「そろそろ」挑戦に動いて欲しいところ(ヴェイロンは特別製のタイヤとホイールを装着していたものの、シロンは通常のタイヤを装着している、と報じられている)。
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加速時のタービンによる加給音が凄まじく、ブーストがかなり高いことがわかります。
排気音はかなり独特で、V8サウンドにジェット機の音を足したような感じですね。