| あと7年で実現 |
トヨタ自動車が「2025年頃までにガソリンエンジンのみを動力源とする車を全廃」とし、すべての車種をEV/燃料電池車もしくはHV/PHEVにする、と発表。
トヨタはこれまでEVにはあまり積極的ではなく、フランクフルト・モーターショーにおいても「EVを展示しなかったのはトヨタのみ」。
ホンダもすでにEVシフトを発表しており、トヨタの方向性については注目の的であったわけですが、今回ついにトヨタ自らがEVシフトを公言したことに。
つにトヨタが本腰を入れる
なおホンダはフランクフルト・モーターショーにてEVコンセプトを発表した後には「今から欧州で発売する車は全てエレクトリック化」としており、他だとマセラティ、フェラーリが「2019年以降に発売する車は全てエレクトリック化と発表しています。
VWアウディグループは2003年までにすべてのモデルをエレクトリック化し、メルセデス・ベンツに至っては2023年と他社よりも早い時期に「全モデルエレクトリック化」を宣言。
日産が中国の東風汽車と合弁にてEVを生産すると発表。どうするトヨタ、ホンダ?
ホンダ「欧州では今日から発売する全てのモデルをエレクトリック化。アーバンEVコンセプトは2019年発売」
VW「2025年までに80のエレクトリックモデル発売、2030年には全モデルにEV/PHEVを用意」
メルセデス・ベンツも「2022年までに全ラインナップにエレクトリックモデル」。スマートは2020年までにEV専売に
BMWが将来の計画を発表。「2025年までに25車種のEV/PHEV発売、Mモデルも含まれる」
フェラーリCEO「2019年以降に発売する車は全部ハイブリッド」。どこから技術を持ってくる?
マセラティ「2019年以降発売する車はエレクトリック化」。そもそもマセラティってどんな会社?
トヨタは現在PHEVの世界販売ではプリウスが「台数No.1」を誇るものの、基本的にはEVには消極的。
むしろ燃料電池車(FCV)に注力する様子すら見え、他社とはちょっと違う様相があったのも事実です。
ただし対応を急がねばならないのもまた事実で、2020年を皮切りに「ガソリンエンジン車販売禁止国」が出てくるとトヨタにとっては手痛い損失に。
下記は現在のところ「ガソリンエンジン車の販売が禁止されそうな国」ですが、方向性を明確にしたトヨタの動きはこれから要注目と言えそうですね。
・ノルウェー → 2025年に禁止
・インド → 2030年に禁止
・フランス → 2040年に禁止
・イギリス → 2040年に禁止
・ドイツ → 2050年に禁止(検討中)
・中国 → 検討中
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